関東地方は梅雨が明けました。そしていよいよ夏休みですね。旅行の計画を立てて、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。日本では夏だと、ハワイや バリ島など、海があるリゾート地への旅行、人気ですよね。さて、世界のあの国では、どんな旅行先が人気なのでしょうか。今朝も2つの国の2つの街にコネクトして伺います。

「海外への旅行って人気ですか」という質問をしてみましょう。

ドイツ・ミュンヘン シッター由香さん

「ドイツは9カ国もの国と隣接しているので国外旅行がとても身近です」

中国・上海 松田奈月さん

「夏の海外旅行が大ブームで、今年の夏は、中国からの海外旅行者 は3000万人以上、過去最高になると予想されています」

⚫️ドイツ・ミュンヘン シッター由香さん

やはり車で国外にすぐ出られるのは大きいと思いますが、ドイツ人のみなさんは、とりわけ旅行好きではないでしょうか。

A  夏の長期休暇先として昔から定着しているのはギリシャやスペインの島々だと思います。特にスペインのマヨルカ島やイビサ島は大人気で、ドイツ語が通じるホテルやレストランが多々あります。トルコ人の移民が多くいることからトルコも人気の旅行先でしたが、近年のテロの影響で人気は停滞しています。アフリカ大陸の北海岸沿いのチュニジアやモロッコ、エジプト等も同様です。格安旅行代理店などは、そういった渡航先のパッケージ旅行の価格を一人アタマ1週間300〜400ユーロにまで大幅に値下げするなど集客をはかっているようです。

比較的近距離が人気というのはよくわかりますが、アジアはどうなのでしょうか。

A 最近ではドイツからの直行便も出ていることからタイや中国、日本も人気です。ガイドブックで徹底的に調べてあれこれ見て回ります。そんなことができるのも、ドイツの労働環境の良さの賜物。有給休暇の平均日数は1年に30日。土日祝日とうまく組み合わせて3〜4週間の長期休暇をとって遠出する人が少なくありません。

中国 上海 松田奈月さん

人気の旅行先はどこでしょうか

A 中国からビザなし(もしくは現地ですぐ簡単にビザが取得できる)でいける国や地域は60以上にもなったそうで、そうした中で人気の国・TOP3は、タイ、日本、シンガポールとなっています。

タイは、バンコクにプラスして、プーケットやパッタヤーなどの海や島でのオーシャンリゾートに足をのばすのが夏の人気だそうです。 日本旅行も、日本ビザが徐々に取りやすくなっていることもあり、さらに自由旅行も増え、今年の夏は去年よりも多い、150万人の旅行者が見込まれているそうです。旅先は、東京だけでなく、北海道や九州・沖縄まで、日本全国各地に広がっています。

あと簡単に電子ビザの取れるマレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、トルコなども人気です。そしてやはりビザが少しずつ解放されてきているヨーロッパ各国や、10年ビザの提供を始めたアメリカなど。旅先はグローバルに広がっています。

中国のパスポート取得金額も少し安くなって、北京上海以外の都市からも海外旅行に行く人が増えてきているそうです。

日本で見る限りは観光バスをチャーターした集団のツアーが印象的ですがいわゆる個人旅行というのはどうなのでしょうか。

A ほかとは違う体験を求める人たちも増えています。10日から2週間ほどの長めの夏休みを取って、アフリカ大陸まで旅行というコースも人気がでてきています。ビザ無しもしくは現地取得ビザでいけるモロッコ、モーリシャス、エジプトなどや、ドバイ+南アフリカで豪華に別世界体験というコースなどもあります。去年南アフリカに旅行した人は11万人と急増中、今年の夏もまだ伸びそうな人気ぶりです。 また飛行機で船で行く南極旅行も、一生に一度は行くべき旅先として、注目が集まっています。でも12日間で20万元(約300万円/人)くらいからだそうです。

また今年の夏の旅行のトレンドとしては「親子で行く旅」。子供も一緒に連れて旅行に行き、普段はできない人生体験を子供にさせたいという親の思いもあるようです。共働きの親が多いので、夏休みにはゆっくり子供と時間を過ごして思い出を作りたいという声もあります。