明日6月24日は「UFO(Unidentified Flying Object)の日」なんだそうです。70年前のこの日に、とあるアメリカの実業家が飛行機から外を見ていて、尋常ではないスピードで動く「空飛ぶ円盤(Flying Saucer)」を発見。それが報道されたのがきっかけということだとか。一時は世界的なブームともなった「UFO」ですが、GPSなどで飛行物体を特定する技術が進んだ今、日本であまり話題にならなくなりました。そんな中、あの国での「UFO事情」はどうなのでしょうか。

⚫️「UFOって話題になっていますか」という質問です

アメリカ フロリダ 大西良子さん

「住んでいる場所がUFO目撃のホット・スポットで時々大騒ぎになります」

イギリス ロンドン 川合亮平さん

「テレビでもUFOやゴーストなど怪奇現象の類はよく放送されています」

⚫️ アメリカ フロリダさん

Q UFOの目撃情報がどんなものがどれくらいあるのでしょうか?

A 全米で一番目撃報告数が多いのはカリフォルニアでその次がフロリダ。毎月フロリダ州では300件から400件の目撃情報が寄せられているそう。この3月、海底油田掘削作業船の乗組員が「巨大なUFOが30度の角度で水中から飛び出して空中に消えた」という目撃談が「ナショナルUFOレポートセンター」のウエブにあります。ここは目撃者が電話できる24時間体制のホットラインもあり、目撃情報の集計や分析を発表しています。私の知り合いの女性は「我が家は代々農家で、私の両親も、祖父母も大きな空の下、畑で作業中、光るジグザグの動きをする謎の飛行物体を何度も目撃してきた」。住んでいる地域でも以前UFOの写真を撮影したという人がおり、市長や警察、地元新聞社も巻き込んで一時「大騒ぎ」になったことがあります。ちなみに光る物体というのが一番多く、次がくるくる回る、そして三角形という順番です。

Q UFOの存在を信じている人が多いということですね?

A: 昨日会った団塊の世代のジョンさんは「UFOは絶対に存在する」。ジョンさんいわく、UFOに乗っているのは宇宙人ではなく、人間が数万年後に進化した「超未来の人類」で、いまのめちゃくちゃな現代社会にメッセージを伝えにきていると言います。またUFOに乗って世界の救い主が到来する、とか、逆に「宇宙人による誘拐」を恐れ、定期的に話し合いの場を持っているグループもあって、根強く一定の人々は信じています。ちなみに図書館で「宇宙人による誘拐」がテーマのDVDは貸出中でした。

⚫️イギリス ロンドン 川合亮平さん

Q UFOがよく目撃されるホット・スポットはどこなのでしょうか

A イギリスの街でナンバー・ワン・ホット・スポットは、ビートルズゆかりの街「リヴァプール」です。リヴァプール市警の記録によると過去4年間で、13件ものUFOにまつわる目撃情報が警察に寄せられています。さらに、イギリスのUFO研究団体によると、去年1年でリヴァプールでは17件のUFO目撃情報があったということです。2015年にはライアンエアーという航空会の飛行機が、リヴァプールのマージー川上空にUFOを発見したことで、ジョン・レノン空港への着陸が予定より遅れるという事件が発生しました。

Q やはりUFOの存在を信じている人が多いということですね

A UFOを実際に観た人は周囲にはいないのですが、UFOやゴーストなど、スーパーナチュラルな現象を信じているイギリス人は多い印象です。幽霊付きという不動産物件が普通に市場に出回っている国です。先月アメリカのドキュメンタリー映画「Unacknowledged」がイギリスで公開され、話題になっていますが、この映画の趣旨は、世間に公表されることなく続けられてきた、秘密のプロジェクトの数々を検証する、というもので、UFOも中心テーマの一つなんです。イギリス南部の地域、ソールズベリーにある有名な「ストーンヘンジ」という、大きな石が配置された紀元前からあるストーンサークルの遺跡ですが、これはエイリアンがUFOに乗ってやってきて作った巨石群ではないのか?という説を唱える人も少なくありません。