今日は「こどもの日」。親子でおもちゃを買いに行った、街のおもちゃ屋さん。最近ずいぶん減ってきている気がしますね・・・。さて、あの国での「おもちゃ屋さん事情」、いったいどうなっているのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします。

⚫️「おもちゃ屋さんは健在ですか」という質問です

イギリス・ロンドン 川合亮平さん

「オンラインとリアル店舗、少しオンラインが多い、という印象」

中国・北京 鈴木晶子さん

「北京にもいろんなおもちゃ屋さんがあります」

⚫️イギリス・ロンドン 川合亮平さん

Q リアル店舗のおもちゃ屋さんはどんな店でしょうか

A ロンドンの玩具屋さん中にはそこでしか出来ない体験を売りに集客をするお店も少なくありません。おもちゃを買いに行く、というよりは、子どもを連れて遊びに行く、という感覚に近いかもしれません。

例えば18世紀からある老舗オモチャ店ハムリーズは、ロンドナーにとっては「特別な日」に出かける場所です。

Q やはり伝統がしっかりと根付いているということでしょうね

A 息長く愛されているオモチャおもちゃといえば、男の子ではレゴが筆頭。去年の11月にはロンドンの中心部に規模世界一のレゴショップがオープンしました。オープン当初は連日、いまでも休日などには行列ができるほど大人気になっています。目玉は、63万7千9百3個のレゴを使って作られた、実物大のロンドン地下鉄(チューブ)列車や、高さ6mのレゴ・ビッグベン(ちなみに製作には2280時間かかったそうです)なんと、世界でこの店だけのサービスとして、Photo Boothで撮った自分の写真をレゴに出来るという「モザイク・ポートレイト」もあるんです。またいつの時代も女の子が好きなオモチャというと、人形(ドール)です。今はHatchimals(日本版:「うまれて!ウーモ」)という、電子人形がイギリスの女の子に大人気なんですが、一方で、ヴィンテージ物のオモチャを扱った有名店もロンドンには数多くあり、ミュージアムに居るような感覚で店内を楽しみ、女の子へのプレゼントとして、ドールや、操り人形を購入する人も少なくないようです。イギリスには、古い物にことさら価値を見いだして大切にするという文化があって、テレビでも毎日のように鑑定番組が放送されているんですが、去年の夏、18世紀に作られたドールハウスが、なんと2000万円で落札されて、BBCのニュースにもなりました。

⚫️中国・北京 鈴木晶子さん

Q おもちゃ屋さんはどこにあるのでしょうか

A デパートやショッピングモールにある高級店は海外からの輸入おもちゃがずらりと並んでいて、表示が英語だったり日本語だったり韓国語だったりとってもグローバルな雰囲気です。ベビー玩具や知育玩具、スポーツ玩具などなど、品揃えはほぼ日本と同じ。最近、北京などの大都市は高級志向なので、値段は高くても本物が欲しい人が増えてきています。町のおもちゃ屋さんは中国ならではのおもちゃがずらり並んでいます。コピーのようなおもちゃもたくさん売っています。ちょっと顔の違うプリキュアもどきやバービー人形、色の違うピカチュウのようなキャラが並んでいます。こちらは規制が行き届きにくいため、「だいじょうぶ?あぶないのでは...」と感じるおもちゃも少なくありません。

Q どんなおもちゃなのでしょうか

A 音楽を流して光を発しぐるぐる高速で回りながら飛ぶ直径10センチほどのUFO型のラジコンはぶつかったらかなり痛そうですし、匂いのきついシャボン玉や色落ちする粘土、色落ちしにくい子供用コスメなどなど、親の判断が試されるおもちゃも少なくありません。中国おもちゃは日本のおもちゃと比べ、動きが激しいものが多いですね。たとえば、ベビー用おもちゃの音楽ですが、日本はやさしい雰囲気の静かなメロディが多いと思うのですが、こちら中国のはアップテンポの大音量が突然ながれだしたりします。それと、ピカピカ光を発するものも好きなようで、目がライトで光るぬいぐるみや、全身をネオンライトのように光らせながら激しく踊るロボットなど、スイッチを入れるとドキッと驚くおもちゃがたくさんあります。