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オーストラリア発祥のスイーツ"ブリスボール"。一口サイズのお団子のような形で、表面はつるつる。さまざまな色のブリスボールが、まるでジュエリーを入れるような黒い箱に詰められています。このブリスボールの専門店を立ち上げたのは、坪井玲奈さん。

「ブリスボールは、砂糖を使わないグルテンフリー・添加物フリーのオーストラリア発祥のスイーツです。もともとヨガをする人たちを中心に手作りで始まったスイーツで、ドライフルーツやナッツなどをミキサーで混ぜ合わせて、まるめたものです。

私の前の仕事は、ヨガスタジオのスタジオヨギーというところでPR担当の役員で、そのときにブリスボールを知りました。私、スイーツ大好きなんですけど、お店でも手に取って裏側のカロリーとか食品のところを見て棚に戻す。かごに入れても棚に戻す、みたいなことをしながら罪悪感を感じつつ食べている自分がいて。他方でヨガの先生におすすめしていただいたドライフルーツとかナッツって、そのままの素材でも美味しいんですけど、こういうものでできたスイーツだったら罪悪感なく食べられるのになっていうのをずっと思っていたんです。そんなとき偶然ヨガをきっかけにブリスボールというスイーツをネットで知りまして。」

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坪井さんがブリスボールを知ったのは、去年の2月。彼女はこのあとすぐに動きます。ブリスボール発祥のオーストラリアに行ってみることにしたのです。

「実際、写真とかタイトルを見ながら作り始めてみたものの、食べたことないものはやっぱり作れないです。4月に作り始めてみましたが、友達から泥だんごとか言われて結構ショックみたいな。(笑) これは行かないといけないと思いました。

知り合いもいなかったので、ネットで"BLISS BALL SYDNEY"とか"BLISS BALL MELBOURNE"と英語で調べました。そうするとお店が出てくるので、それをリストアップしてお問い合わせから、『日本でブリスボールを作りたいんだけど会いたい』っていうアポイントメントを一軒ずつとっていって。ほんとに一日中、何時から何時までは誰と会う、みたいな予定がびっしり。アポイントが入ってないときは、ずっと街を歩いて、カフェというカフェで実際に食べ比べて、ここのはしっとり系だなとか、こういう材料使ってるんだとか。どうやったら賞味期限がのびるの?とか、どうやって作ってんの?とか。」

オーストラリアでブリスボールを見て、食べて、調べた坪井さん。帰国後すぐ、クラウドファンディングに挑戦します。

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もともとクラウドファンディングをやってみようと思っていたんです。というのも、私はすごくブリスボールが好きだけど、世の中の人ってどうなんだろう?という、それが自分のなかで確信を持てなかったんです。なので、まずはクラウドファンディングで自分の商品のプロトタイプをリリースして、そこで反響があれば本格的に作ってみたいなということで、5月末、その帰って来たちょうど次の日くらいから始まるプランで作ったんです。

そのクラウドファンディングをきっかけに、どう伝えればお客さんに喜んでもらえるんだろう、というのはすごく考えました。やっぱりただのブリスボールという風にスタートしていたら、ここまで広がらなかったと思っていて、うちの一番大きいのは『罪悪感ゼロのスイーツ』っていう、このコンセプトがクラウドファンディングをやるなかで出てきたこと。そのままキャッチコピーも『砂糖不使用のドライフルーツ、ナッツからできた罪悪感ゼロのスイーツ』っていうことでやったら、3日間で目標金額達成できたんですよ。前代未聞らしんです。(笑)」

砂糖不使用、グルテンフリー、添加物なしのブリスボール。合い言葉は 『罪悪感ゼロ』。

「私、パッケージにこだわりたかったんです。今まで体にいいものというのはたくさんありましたが、大切な人にプレゼントする体にやさしいスイーツってなかったと思うんです。やっぱりプレゼントって見た目の華やかさとか、美味しさとかが重要じゃないですか。それまでのスイーツって、体にいいんだけどぼそぼそするとか、素朴な味わいだったり。"茶色系なスイーツ"って呼んでるんですけど、着色料を使わないので茶色っぽい色合いになってしまったり、自分用だとビンになっちゃうとか。私がお持たせで何かもっていくときに、体鍛えてたりダイエットしてるのを知ってるのに、マカロンとか持って行く。でも、これ実際食べてるのかな?ケーキとか持っていってその場では喜んで食べてるけど、罪悪感感じてないかなとか。もらって嬉しいけど、実際はウーンみたいな。」

ちなみに、レシピは完全にオリジナル。試作が重ねられました。

「エクセル表にドライフルーツ・ナッツ・果物みたいな感じで、1グラム単位でエクセル表に入れていく。1グラム変わっても、しっとり感って結構変わるんです。なので、1グラム単位で変えて化学の実験みたいにして、これじゃないなみたいな。それで失敗作は私の次の日の朝ごはんになっていくみたいな。(笑)」

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『FOOD JEWELRY』の代表、坪井玲奈さんに最後にうかがいました。坪井さんにとっての、夢という名の『あした』。どんなことを思い描いていますか?

「ブリスボールはあくまで私たちにとってファーストステップというか、これからはメンテナンスフードっていう考え方を広めていきたいなと思ってます。私、母が薬剤師で、結構小さいころから食べ物で体の調子を整えるというか、そういう考え方をブリスボールでも広めていきたいなと思っていまして。漢方も素材と素材の組み合わせじゃないですか。ブリスボールもそのまんまなんです。ドライフルーツとナッツの組み合わせでできているので、機能性とまでは言わないんですけど、体にいい影響のあるものをいろいろ組み合わせていくことで、ブリスボールって、ただ美味しい、ただ綺麗だけじゃなくて、もっと体にいいものにできるんじゃないかなと思っていて。」

Bliss Ball。 意味は、至福のボール。

小さな球体には、幸せがギュッと詰まっています。

体に良くて、プレゼントにもぴったり!大切なあの人へブリスボールを贈りませんか?詳しくはブリスボール専門店『FOOD JUWELRY』のウェブサイトをご確認ください。

『FOOD JUWELRY』