This Week's Number is・・・

13%

13%、、、これは何の数字かと言いますと、税理士さんのなかで、会社員から税理士さんになった方の割合です。13%。1割強の方は、別のお仕事をされていて、言わば、転職のような形で、税理士さんになられているということなんですね。

では、実際、どんな方が、会社員から税理士さんになってらっしゃるのか?東京税理士会の村山隆敏さんに教えていただきます。

大学などを卒業後一般企業などに就職しその後脱サラをして税理士を目指した人ということになると思います。企業の種類は銀行、証券会社、生命保険会社などの金融機関などが考えられますが、その他の企業でも、経理担当の仕事についていた人など様々です。私の知人の税理士は、大学卒業後の金融機関に就職しましたが、在職中に宅地建物取引士と社会保険労務士の資格を取り、その後不動産会社へ転職。その人は実家が代々会社組織で商売をしていたのですが、会社を訪問する税理士の仕事の様子を見ていて、税理士の仕事に興味を持つようになったそうです。

金融機関で働いていた方が多い、ということですね。それにしても、村山さんのお知り合いの方、すごいですね。金融機関で働きながら、宅地建物取引士、社会保険労務士の資格をとって、不動産会社に。そして、さらに、「税理士」の資格も取られた。でも、そうやって、働きながら、税理士の試験に合格できるんですね!なかなか勉強も大変じゃないかと思うんですが、仕事を持ちながら チャレンジできるのには、こんな理由があります。

税理士試験は会計科目と税法科目を合わせて5科目合格する必要がありますが、1度合格した科目は生涯にわたり有効となります。したがって、仕事を持っている人でもこの科目合格制を活用して、効率よく勉強していくことが可能です。 その知人は会計事務所へ転職し、簿記学校に通いながら税理士試験の勉強をして税理士資格を取得したそうです。実際に一般企業で得た経験はその後の税理士の仕事にも大変役に立つと聞いています。 資格取得後は税理士事務所に勤務し、将来独立開業を目指す人もいますし、一般企業に就職し企業内税理士として活躍している人もいます。

試験の科目、5科目ある、ということなんですが、一度に全部合格しなくてもいいんですね。そして、いったん合格すれば、それは生涯有効!ということは、合格しなかった科目を、集中的に勉強できる、ということでそれなら確かに、別の仕事をしながらでも、トライできそうですね。

*受験資格としては、、、大学で、一般教養の「法律学」または「経済学」の単位を取得するか、日商簿記1級に合格するか、あるいは、税理士さんや公認会計士さんの補助業務などの実務経験が2年以上。年齢も、そして、国籍も、制限はありません。また以前お伝えしましたが、女性の割合も増えていて東京税理士会の税理士さんは、18%の方が女性なんだそうです。

*税理士試験は、今月実施されたばかりで、次回は、来年、ということになりますね。〜勉強中の方もいらっしゃると思います。 頑張ってください。

今朝は、税理士さんのなかで、会社員から税理士さんになった方の割合「13%」。これについて、東京税理士会の村山隆敏さんに解説いただきました。