毎月1回、税についての「頼れるパートナー」として、税理士さんによるわかりやすい税のワンポイント解説をお届けしています。   今朝は、「税理士」という仕事について、教えていただきます。試験に合格すれば、税理士さんになれるわけですが、、、受験には年齢制限もなく、また、いったん税理士となれば定年もない、、、ということで、安定した職業と言えそうなんですが、、、まずは、税理士になるためには、どんな方法があるのか、東京税理士会の待田京子さんに教えていただきます。

最も一般的なのが年1回の税理士試験を受験することだと思います。そのためには資格が必要です。これは大学で一般教養の法律学と経済学の単位を取得したこと。日商簿記1級に合格すること。実務経験2年以上経過したことです。
このいずれかに該当すれば、近いところでは来月8日に始まる税理士試験を
受験できる、というわけです。

はい、大学で、一般教養の「法律学」または「経済学」の単位を取得するか、日商簿記1級に合格するか、あるいは、税理士さんや公認会計士さんの補助業務などの実務経験が2年以上。こうした方は、税理士試験を受験できます。年齢、そして、国籍の制限もありません。ちなみに、税理士さんの男女の比率はどうなっているんでしょうか?

待田さん、税理士事務所を開設されたのが、1977年、ということは、、、もう40年ですか。(その当時か、その少し前でしょうか、、、)そのころは1割以下だった女性の割合がいま、東京では、18%。2割弱にまで増えている、ということなんですね。では、具体的に、税理士さんのお仕事、どんな内容が多いのでしょうか?計算がメイン、というイメージもあるんですが、実際はどうなのでしょうか。

税理士会は、色々な経歴を持った方々の集まりになっております。男女の比率では、男性の方が圧倒的に多いです。現在、全国にはおよそ76000人登録していますが、女性はおよそ15%ぐらいです。とはいえ私が所属している東京税理士会では、女性は全国平均より高く、およそ18%占めています。私が税理士になった頃は、女性の割合は1割に満たなかったはずですので、徐々に女性が増加しているのは確かです。

待田さん、税理士事務所を開設されたのが、1977年、ということは...もう40年ですか。その当時か、その少し前でしょうか...)そのころは1割以下だった女性の割合がいま、東京では、18%。 2割弱にまで増えている、ということなんですね。では、具体的に、税理士さんのお仕事、どんな内容が多いのでしょうか?計算がメイン、というイメージもあるんですが、実際はどうなのでしょうか。

税理士業務の中で、計算事務などは、現在ほぼ機械がこなしていますので、主な業務は、コンサルタント的な内容になっています。特にクライアントの殆どが中小や零細企業ですので、経営者の悩みや、経営方針など、相談を持ちかけられることが多いと思います。顧問期間が長くなればなるほど、会社の中身だけでなく、社長個人の家族関係から始まって、種々の相談を受けますので、家族や従業員より詳細で的確に内容を把握しているケースも多いです。また、私は女性ですので、出産・子育て・親の介護等も経験しましたが、スタッフの協力を得ながら、仕事をこなして続けてきました。そう言った意味では、性別に関係なく、定年もありませんし、経営者と一体になって、企業の成長を見守っていく、という大変やりがいのある、魅力ある仕事だと感じております。 

社長個人の家庭関係のことまで 相談を受けるんですか?!そして、、、出産、子育て、介護、といったことも経験しながらスタッフの協力を得て、仕事を続けてこられた、ということですね。大学で、法律学が経済学の単位を取っていれば、受験資格がある、ということはかなりの方が 受験できそうですし、選択肢のひとつとして、考えてみてはいかがでしょう?

東京税理士会の待田京子さん、ありがとうございました。