〜 This Week's Number is・・・

0.1%

0.1%、というのは、何の数字なのかと言いますと、中東湾岸諸国のひとつ、カタールのGDP(国内総生産)における、「食料の生産額」の割合です。天然ガスなどの資源輸出で財政は恵まれていて世界でも有数の富裕国なのですが、国土面積は、秋田県と同じくらいで、そのほとんどが 砂漠。農業の生産額は、とても少ない数字になっています。

サウジアラビアなど 近隣の6カ国から、過激派組織への支援をしているとして「国交断絶」を突きつけられたカタール。隣接する国からの 陸路による食料輸入の道が断たれ、市民はパニックとなり、スーパーマーケットで水や食料品の買い占めが起こった、というニュースもありましたが、その背景には、こうした食料自給率の低さがあるようです。

今朝は、中東・カタールのGDP(国内総生産)における食料生産額の比率「0.1%」という数字を ご紹介しています。カタールは、食料を輸入に頼っていて、品目別では、肉類は93.6%、豆類は95%、そして食用油は100%を 輸入しています。ちなみに、農林水産省の発表による 2015年度の日本の食料自給率は、カロリーベースで39%。 ここ50年あまりで ほぼ半分になっています。カタールほどではありませんが、食料を輸入に頼らざるを得ない状況は 改善されていません。