今朝はスイス連邦です!

最大の都市チューリッヒから車で30分のところにあるアールガウ州。今からおよそ1000年前に「鷹の城」という意味の「ハビヒツブルク」という名前の城が築かれ、それが時を経て「ハプスブルク」と一般に呼ばれるようになりました。この城が、オーストリアのウィーンを拠点に、ヨーロッパに大帝国を築いた「ハプスブルク家」の発祥とされています。今もなお残る「ハビヒツブルク城」は、ワイン畑に囲まれた静かな丘陵地の上にあります。現在、城の中は由緒ある調度品などを備えたおしゃれなレストランとなっていて、観光客のカップルから大きなパーティまでを受け入れる大小さまざまな部屋があります。

●朝は甘いお菓子「クグロフ」で

スイスはもとより、フランスのアルザス地方、オーストリア、ドイツなど、ヨーロッパ各地で食べられている「クグロフ」は、ハプスブルク家から嫁いだフランス王妃、マリーアントワネットが好んだといわれます。イーストを発酵させた小麦粉の生地に、スライスしたアーモンドや干しぶどうを加え、型に入れて焼き上げる、リング状のパウンドケーキのような食べ物です。表面はカリッと、中はふんわりとした食感。粉砂糖をふりかけて、食べる分だけ切り分けていただきます。ヨーロッパでは食後のデザートとして、ではなく、日曜日に朝食として食べるのが一般的な「クグロフ」。

たっぷりとミルクを入れたコーヒーと一緒にどうぞ。