今朝は三重県伊勢市です!

三重県の漁港に水揚げされた海の幸を、奈良や大阪へ運ぶため運行されているのが、近畿日本鉄道の「鮮魚列車」。行商人の方々専用の貸し切り列車です。日曜日と祝日以外の1日1便、宇治山田駅を朝6時すぎに出発し、9時前に大阪上本町の駅に到着します。

一般乗客が乗ることができない3 両編成のこの「鮮魚列車」。通路には、魚介類が入った発泡スチロールや、特産品の段ボール箱が並べられ、座席に、大阪方面で行商をする人々が乗り込み、移動の間、仮眠を取ったり、休息して過ごします。大阪のターミナル駅に到着すると、荷物と一緒に、それぞれ商品を売りさばく場所へと向かいます。そして夕方になると同じ列車で三重県に戻るのです。行商というスタイルが、あまり一般的ではなくなってきた今、このような専用列車は全国でもここだけとのことです。

●代表的な海産物はもちろん「伊勢えび」です。

三重県の「県の魚」にもなっている高級食材「伊勢えび」。大きくて立派な、華やかな見た目だけでなく、「身の甘さ」「プリプリの食感」「濃厚なみそ」などの味わいも独特です。鮮度が命の刺し身は、現地でとれたてをいただくのが、やはり一番。ほのかな甘みを感じることができます。

炭火焼は、甘みが濃縮され、さらに香ばしさが加わり、身がしっかりと締まった食感も楽しめます。殻は味噌汁の具としても使いますが、朝はフランス料理のスープのレシピでいただきましょう。頭の部分と殻を一緒にじっくり炒め、うまみを抽出したビスクのスープ。パンをたっぷりとひたしてどうぞ。