今朝はニュージーランドの南島です!北島と南島の二つの島からなるニュージーランドですが、主要な都市の多くは北島にあり、南島は面積こそ大きいものの、人口は国全体の4分の1と、のどかな風景が続きます。一番南に位置するサウスランド地方は、海を渡ると南極大陸でこれからは冷たい風が吹きつける、極寒のシーズンを迎えます。

最南端の港町「ブラフ」はニュージーランドで最も古いヨーロッパ系移民の入植地のひとつ。今では南極観測船もベースとしているところです。そしてさらに南にあるのがスチュワート島。大半が国立公園で、100種類以上の野鳥が住んでいます。晴れた冬にはオーロラを見ることもできる南極に近い場所で、夜明けになるとさまざまな鳥の鳴き声がこだまします。

●ニュージーランド最南端の食材は「牡蠣」です。

港町のブラフで水揚げされるのが「ブラフ・オイスター」。このあたりだけで獲れる貴重な品種です。南極からの水温が低く、混じり気のないきれいな海水を取り込み、ゆっくりと育ちます。冷たい水で育つことから、「ブラフ・オイスター」は身が締まっており、クリーミーながら、クセのないさっぱりとした味が特徴。

地元を中心に、ニュージーランド国内での流通がほとんどで、生はもちろん、フライにして食べるのが一般的です。現地で秋から冬にあたる、これからの時期に、限られた量しか収穫しないという「幻の牡蠣」ともいえる存在です。なかでも旬を迎える4月下旬から5月上旬には、「ブラフ・オイスター」のフェスティバルが行われます。殻の早むき競争や、牡蠣の早食い競争などで賑やかに冬の訪れを祝うようです。

レモン汁をたっぷりとしぼってどうぞ。