今朝は四国、高知県です!周囲およそ4キロメートルの小さな島、柏島。四国本島側とは2つの橋で結ばれています。このあたりは太平洋の暖流・黒潮と、豊後水道がぶつかる海域で、亜熱帯と温帯の魚がなんと1000種類以上も生息しているとか。サンゴ礁が目の前にひろがる美しい海は、まるで沖縄や、海外のリゾートのようで、全国でも有数のダイビングスポットとして知られます。水質がよいため、海水の透明度が高く橋の上からでも泳ぐ魚が見られるほど。高知市内から車で3時間。決してアクセスがよい場所ではないにもかかわらず、春から夏のこれからのシーズンになると、全国からビーチをめざして観光客が訪れます。

●地元名産は「どろめ」です。

「どろめ」とは、高知県の方言で「イワシの稚魚」の生の状態のこと。これを釜ゆですると、一般的な「釜揚げしらす」、さらにそれを干すと「ちりめんじゃこ」になります。生の状態では鮮度が落ちるのが早く、朝獲れたものが夕方まで もつかもたないか、というほど。高知県の漁港周辺では、昔から漁師さんの朝食として獲れたてが食べられていたため、この「どろめ」は地元の一般家庭には、あまり流通しなかったようです。

今では収穫から流通にいたるまでの品質管理技術がすすみ、冷凍で県外にも出荷されるようになりましたが、やはり、地元でいただく獲れたてが一番です。ちょっと苦味がある「どろめ」にお醤油をたらし、あたたかいごはんの上に乗せてどうぞ。