今朝はシンガポールです!さまざまなバックグラウンドを持つ人々が住むシンガポール。今週は「タイプーサム」というお祭りが行われました。ヒンズー暦で10月の満月の日に行われるこのお祭りは、神のご加護を求め、忠誠を誓い、感謝を捧げるもの。人々は派手な装飾がほどこされた「カバディ」と呼ばれる一人用の"お神輿"を身につけ、寺院と寺院の間を、何キロもゆっくりと練り歩くというものです。

夜からはじまり、翌日まで行われるこの行列の行進はお神輿のほかに、豊かさと子宝を象徴するミルクが入ったつぼを頭上に乗せて歩く女性も参加します。中には体中にボディ・ピアスをして苦行に耐える敬虔な信者も...。カラフルな衣装を身にまとい、音楽とともに歩く人々を見物する、今年は観光客も含め4万人もの人々が参加。2日間にわたって、賑やかに行われました。

●これからの時期、買うために行列ができる「バクワ」

「バクワ」とは醤油、砂糖、スパイスなどで味付けした干し肉、いわば「ジャーキー」ですが、材料は牛肉ではなく豚肉です。チャイナタウンには、「バクワ」の専門店が軒を連ねていて、店の前を通ると、店頭に並べられた焼いたジャーキーの甘く香ばしい香りがただよってきます。中華系の人々が多いシンガポールでは日常的に食べますが、特に店に行列ができる時期が、旧正月である「春節」。「バクワ」は、家族や親類が集まる場には欠かせない食べ物で、取引先などへの手土産としても重宝するから、だそうです。中国茶とともにどうぞ。