今日は千葉県銚子市です!関東地方で最も東側に位置する岬、「犬吠埼」。犬が吠えるという字を書きますが、その由来は一説に、源義経の愛犬「若丸」がこの場所に置き去りにされ、主人を慕うあまり、7日7晩吠え続けた、とも言われています。明治初期に建設された灯台は一般公開されており、九十九里浜にちなんだ99段のらせん階段を昇ると太平洋を見渡せる展望台にたどり着くことが出来ます。

元日前後の数十日は、地球の地軸の傾きの関係で、国内では、山の上や離島以外で、一番早く朝日を見られます。今年の初日の出にも、たくさんの観光客が訪れました。明けゆく空の色の変化と、白い灯台とのコントラスト、そして大海原と、砕ける波は息を飲むような美しさです。

●千葉県の郷土料理のひとつは「さんが焼き」

アジ、イワシ、サンマなどがたくさん獲れる房総半島近海。漁師さんたちが、その魚を船の上でさばいてから、みそとしょうが、ネギ、大葉などの薬味を合わせて細かく叩く「なめろう」という料理ができました。また、生の魚はいたみやすく、保存がきかないため、火を通して食べる「さんが焼き」というバリエーションが生まれました。

アワビの貝殻などに「なめろう」を詰めて網焼きにしたり、フライパンの上で「なめろう」だけを焼いてハンバーグのようにします。フンワリとした焼き上りにするコツは「なめろう」作りの時に、粘りが出るまでじゅんぶんに叩くこと。カリッときつね色の焦げ目の部分が、おいしさを引き立てます。

朝は、あたたかいごはんと一緒にどうぞ。