今朝はカリブ海の、モントセラトです!南米大陸の北に位置する、小アンティル諸島という小さな島々のひとつ。イギリスの海外領土で、伊豆大島より一回り大きい火山島です。主にイギリス本国からのリゾート観光で栄え、特にセレブ御用達の島として知られるようになりました。

しかし95年から97年にかけ発生したスーフリエール・ヒルズ火山の噴火で、首都だったプリマスの町は火山灰に覆われてしまいます。そして、1万人前後いた島民の3分の2が島を離れてしまいました。噴火から20年たっても、プリマスへは許可されたツアー以外には自由に出入りできません。現在はブレイズという街が、暫定的な首都として機能し、海辺のリゾートに少しずつ観光客が戻りつつあります。

●郷土料理は「ゴート・ウォーター」です

カリブ海で広く食べられているシチューで、ヤギの肉と野菜とスパイスが入った、濃い茶色のスープです。いろいろなレシピがあるようですが、モントセラトでは、その昔ここに入植したアイルランドの人々の郷土料理のシチューがルーツとされているものもあり、「島を代表する食べ物」といわれています。

ヤギの肉と、トマトやタマネギなどの野菜、そして地元で手に入る熱帯植物の木の実などを油でよく炒めます。そして、肉が柔らかくなるまで一緒に煮込んだら、小麦粉を団子にしたものを入れて出来上がり。ブラウン・ソースのような色から想像するより味はあっさりとしていて、辛味はそれほどありませんが、胡椒などのスパイスが効いたシチューです。

パンと一緒にどうぞ。