今朝は福井県の東部、大野市です!織田信長の家臣だった、金森長近が400年以上前、越前大野城を築いたのがはじまりの城下町です。盆地にある大野市では、霧が発生しやすく、たまった水蒸気が、雲海となって残ります。条件が整うと、市街地よりも高い場所にある大野城が、雲海の上にぽっかりと姿を現します。

雨が降って湿度と気温が高いこと、また、翌朝が放射冷却などで寒く、前日との気温差が大きいこと、そして風が弱いことが、雲海が発生する最低限の条件です。日が高くなるにつれ上空が晴れ、高い部分から霧が消えてくると、越前大野城の姿が雲の上に浮かびます。その幻想的な景色は、城からおよそ1キロメートル西側にそびえる犬山から見ることが出来ます。

●福井県の今の旬は「新そば」です

そばの収穫がピークを迎える今の時期、とれたての実を挽いて作るのが「新そば」です。この地方の名物でもある「越前そば」はそばの実だけでなく蕎麦殻まで一緒に挽いてそば粉にするので、色は黒っぽく、より風味が強くなります。辛味大根の「大根おろし」を使うため越前そばは、「おろしそば」と呼ばれることもあります。もともと醤油などが簡単に手に入らなかった時代に、大根のおろし汁と一緒にそばを食べたのが起源、とも言われます。温かい汁そば、冷たいもりそば、いずれにしても具はシンプルに「大根おろし」のみというのが基本です。薬味には刻んだネギ、海苔、荒く削った鰹節を加えます。

「そば湯」ではなく、あたたかい「そば茶」と一緒にどうぞ。