今朝は中東の国、イラン・イスラム共和国です!

数千年という、長い歴史を持つイランはさまざまな王朝が入れ替わるように国を治めました。国土の北部、アルボルズ山脈のふもとにあるテヘランは古代から町が形成され、18世紀末に首都になりました。1200万人あまりが住む巨大都市で、規模としては東京都の人口に匹敵します。市内でも最も古いとされる建造物の「ゴレスターン宮殿」は、テヘランが首都になったガージャール朝の時代に建造され観光名所のひとつとして世界中から人々が訪れます。この「ゴレスターン宮殿」は、ペルシャ工芸の粋を集めた絢爛豪華なモザイクや彫刻など、西洋の教会建築やインド建築の要素も融合された建物です。中でも「輝きの間」と名づけられた広間は、壁や天井に鏡がモザイク状に施されており、シャンデリアの光がきらびやかに反射します。

イランの一日は「チャイ」ではじまります

イランでは紅茶の「チャイ」を1日に何度もティータイムのようにゆっくりと飲む習慣があります。かなり濃いめに煮出したチャイを、細身のグラスのようなカップに入れ、好みによってお湯で薄めるのが一般的な飲み方です。また、角砂糖や氷砂糖を、お茶に入れるのではなく、直接口の中に入れ、そこにお茶を含み、溶かしながら飲む、というのが、イランならではの特徴的な飲み方です。「チャイ」を出す喫茶店のことは「チャイハネ」と呼ばれ、朝早くから夜までオープンしていて、食事をとることもできます。せわしない朝とは無縁の、ゆったりした雰囲気の中で、熱々の「チャイ」を冷ましながらどうぞ。