今朝は九州、熊本県です!去年の春、震災に見舞われた熊本県。県内各地で大きなダメージを受けましたが、復旧、復興に向けての取り組みが徐々に進んでいます。石垣や天守閣が修復中の「熊本城」はそのシンボルですが被害の大きかった阿蘇地方へのアクセスも改善されつつあります。広大な「阿蘇山」の麓、には、大自然を活かしたアウトドア施設が点在し、県内はもちろん、県外からの観光客も戻ってきました。

また、南阿蘇には、名水百選に選ばれた湧き水の「白川水源」があります。また、かつて、鉄道工事中に水が大量に出たため、工事を中止して水源地に転用、観光施設となったのが、「高森湧水トンネル公園」。それほど湧き水が豊富な地域であり、熊本県民の生活用水として、重要な役割を担っています。

●阿蘇山でとれる野菜を使った「高菜めし」

もともとは阿蘇市の家庭料理だった「高菜めし」、地元のドライブインがこれをメニューとして確立し今では熊本の郷土料理としてすっかり定着しました。まず細かく切った高菜漬を、塩と醤油、油でしっかり炒めます。チャーハンと違い、ごはんは炒めず、炊き立ての白いごはんを混ぜ合わせるのがポイント。トッピングとして、錦糸卵、ごま、紅生姜を加えてできあがり、というシンプルな料理です。

阿蘇で栽培される高菜は、毎年秋に種をまきます。寒冷な気候によってじっくりと育ち、2月から3月が収穫の時期。その後、春の風物詩として「高菜の漬けもの」作りが行われ、夏を経て発酵。飴色に変わるのがこれからのシーズン。種まきから「高菜漬け」の完成までおよそ1年。そうして、独特の風味が生まれるのだそうです。冬の訪れを感じる朝に、あたたかい「高菜めし」、地元名物の「だご汁」と一緒に、どうぞ。