今朝は西アフリカ、コートジボワール共和国です!ギニア湾に面したコートジボワール。日本の国土面積から四国を除いたくらいの広さに、およそ2300万人の人々が暮らしています。国の名前はフランス語で「象牙海岸」。英語ではその直訳で「アイボリー・コースト」と呼ばれます。それは、15世紀半ば以降、ポルトガルを中心とした貿易でメインで取り引きされたのが象牙だったことに由来します。

国土の南側は熱帯雨林で、最大の都市・アビジャンや主にヨーロッパから観光客が訪れるリゾート地があります。一方、国土の北部はサバンナ地帯で、気候も文化も全く異なります。伝統的な土着の宗教が今も健在で、儀式では、特別なパワーが宿ると信じられている仮面や木の彫刻が使われ、大切にされています。

●コートジボワール南部の主食のひとつ「アチェケ」

「アチェケ」は、「キャッサバ芋」から作られた食べ物です。皮をむいてペースト状にした「キャッサバ芋」を、ひと晩発酵させてから粉にし、乾燥させたものを、ふかします。肉や魚、野菜、そしてソースと一緒に食べるのが一般的。北アフリカの「クスクス」のように、細かい粒状の「アチェケ」におかずをかけて食べることもあります。

シンプルな食べ物ですが、粒の大きさによる食感や、発酵の度合いによる酸味の違いなど、奥が深い主食です。また、コートジボワール最大の都市・アビジャンの市内には、団子のように丸めた「アチェケ」だけを売る、専門の屋台もあります。

朝は、アフリカ最大の生産量を誇る、地元産・ロブスタ種の豆で淹れたコーヒーと一緒に、どうぞ。