今朝は中央ヨーロッパのスロバキア共和国です。東西冷戦の終結により、チェコスロバキアから分離独立。日本の国土のおよそ7分の1の広さの小さな国です。ユーロを通貨として採用、自動車や電機が主要産業となった現在は、ヨーロッパ経済の中で、重要な役割を演じる国となりました。首都のブラチスラバは、ドナウ川が街の中心を流れ、そばには旧市街があります。噴水のある広場を中心に、教会などの歴史的建築物が点在、丘の上には城がそびえる、という趣のある佇まいです。町歩きは、真夏でも空気が気持ちいい、朝早いうちがオススメです。

スロバキアの郷土料理は「ハルシュキ」です。

スロバキアの国民食ともいえる「ハルシュキ」は、ジャガイモをすり下ろして、卵と小麦粉を加えて生地を作り、それをゆでて小さなお団子にしたような食べ物。見た目も食感もイタリア料理の「ニョッキ」に似ています。味の決め手となるのが「ブリンザ」と呼ばれる、スロバキア特産の羊のチーズ。クリーミーで、少し酸味がある、そのブリンザを、茹で上がった「ハルシュキ」に和えて、カリカリに焼いた細切れベーコンをかけていただきます。

それぞれの家庭で「ハルシュキ」の材料の配分や、ゆで方が異なるようで、スロバキアでは秘伝のレシピを披露するコンテストが毎年行われているとか。濃厚な味だけに、しっかりとおなかにたまります。

お砂糖をたっぷり入れたコーヒーと一緒にどうぞ。