今朝は長野県の志賀高原です!1500メートルから2000メートル級の山々が連なり、日本を代表するスキー場として知られる志賀高原。スキーシーズンが終わった今は、遅い春へと移り変わる時期。数多くの池や沼、湿原が点在する大自然と、温泉を目当てとしてたくさんの観光客がやってきます。スキーリゾートとしての開発が進められてきたものの、手付かずの広い森林が保たれていて、エコツーリズムや、地元の環境教育にも活用されています。閉鎖したスキー場への植林活動なども行われており、1980年には、「自然保護と持続可能な利用を考え、自然と人間とのお互いの関係の構築を目指した地域」として「ユネスコエコパーク」に認定されました。

朝ごはんには山菜のおみそ汁を

長野県北部で本格的な春がやってくると食べるのが「ネマガリダケ」と呼ばれるタケノコの一種です。一般的なタケノコより、かなり細く、味はくせが少なく、たんぱくです。若い芽が出る今ごろは、まだ雪も残っていて、根元が雪の重みで曲がることから、「ネマガリダケ」という名前がついたとされています。新鮮なものは、皮をむいてマヨネーズなどをつけ、そのままでも食べられるのですが、火であぶって焼いたり、天ぷらにしてもいただきます。また、長野県北部では「ネマガリダケのみそ汁」を食べる習慣があり、初夏の風物詩として親しまれています。このみそ汁の特徴は、サバの水煮を使うこと。食べやすく刻んだ「ネマガリダケ」を煮て、缶詰めのサバの水煮の身をほぐしてそのまま加え、みそで味を整えたらできあがり。地元のスーパーでは、サバの缶詰めが山積みになるほどポピュラーなレシピです。

あたたかいごはんと一緒にどうぞ。