今朝はイギリス北部の街「ブラッドフォード」です!ロンドンからは北へ300キロメートル以上。その郊外にあるのが、世界遺産の村「ソルテア」です。19世紀半ばの産業革命のころ、多くの織物工場はブラッドフォードにありましたが、環境の悪化で、工場の生産性が低下していきました。そこで、実業家のタイタス・ソルトが、工場と、そこに働く労働者に良い労働環境を与えようとして作りあげたのが、この「ソルテア」という村。その名前は実業家「ソルト」と、「エア川」を合わせたものだと言われています。工場に勤める人々が住む住宅、病院など、ヴィクトリア様式の町並みが今も残っており、世界中から観光客が訪れます。

  • ブラッドフォードは「カレーの街」です

ブラッドフォードには、第二次世界大戦後、繊維産業で働く移民が増えました。中でもアジア系、特にパキスタンからの人々が多かったため、カレーを食べる文化がそこに根付いたと言われます。イギリスのカレーの中心地(Curry Capital of Britain)として知られ、「世界カレーフェスティバル」をはじめとするイベントも盛んで、街にはカレー料理を出すレストランが軒を連ねます。朝は「ケジャリー」というカレー風味の雑炊をいただきましょう。カレー粉とバターなどを混ぜたお粥の状態のごはんに、ほぐした燻製のタラの身と、ゆで卵をのせて、いただきます。本場を思わせるスパイシーな辛口のカレーではなく、ちょっとマイルドに仕上げるのがここでは一般的です。たっぷりといれたミルク・ティーと一緒にどうぞ。