今朝は中国のチベット自治区です!ヒマラヤ山脈のふもとにあるチベットは、平均標高4000メートル以上。独特な地理条件ならではの自然が育んだ土地。家畜の遊牧や、ジャガイモの栽培で暮らす人々が多く、チベット仏教の聖地としても知られています。寒くて乾燥した冬がようやく終わる今が観光シーズンですが、一般的な観光地とは違って、外国人がチベットに入るには事前に許可証を取得する必要があります。これからの季節、さまざまな宗教的なお祭りも行われる予定で、それにあわせたツアーが組まれます。そのお祭りの中でも長い歴史を持つのがチベット族の「ショトン祭り」。「ショトン」とは、「ヨーグルトを食べるお祭り」という意味で、夏の間の修行があけた僧侶たちに、村の人たちがヨーグルトをふるまったことが由来とか。現在は、毎年8月、「タンカ」と呼ばれる巨大な仏画を「ご開帳」するのが、お祭りのメインとなっています。また、人々は華麗な衣装を身にまとい、演劇などのイベントに参加。お寺や大草原で踊り、歌いながらお酒を飲んで過ごします。

チベットの飲み物は「バター茶」です

チベットで一般的な家畜は「ヤク」という牛に似た動物。高地の草原や岩場、ツンドラなどに生息する足元まで黒くて長い毛で覆われた草食動物です。この「ヤク」の乳から作った「バター」に岩塩を加え、濃いめに淹れたお茶とかき混ぜたのが「バター茶」です。高地での生活のために不足しがちな水分、脂肪分、塩分を一度に補給できるチベットでは欠かせない暖かい飲み物です。ミルクティーのような色ですが、見た目と違って塩気が効いて、すこし癖のあるバターの味が特徴的です。朝は小籠包のような「モモ」と一緒にどうぞ。