今朝は京都です。京都駅から市バスに乗り、およそ1時間で到着するのが、「賀茂別雷神社」、通称「上賀茂神社」です。平安京の時代よりも前から存在し、ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の一つとして登録されています。

観光客がごった返す、京都市内の定番スポットとは違い、近くを鴨川が流れる、静かな佇まいに身が引き締まります。雷の神様の威力による厄除けで、古くから京都の人々に敬われていて、近年ではパワースポットとして知られています。早朝から参詣客がやってくることも...。美しい朱塗りの門をくぐった、拝殿の前には、砂が三角錐の形に盛られた「立砂」があり、これが、盛り塩の起源ともいわれています。

その「上賀茂神社」が発祥とされるお漬物

400年ほど前に、「上賀茂神社」に仕えた人々の家で栽培されはじめたといわれる「すぐき」。カブのような京都の伝統野菜です。冬場に収穫されたものを、一昼夜 塩漬けした後、樽にぎっしりと詰めて重石の力で漬け込みます。時間をかけて発酵させた、京都ならではのお漬物「すぐき」。その昔は贈答品として、京都でも一部の人しか食べられなかった高級な食べ物でした。

歯ごたえのある「茎」や「葉」を噛みしめると、漬け込む過程で生まれる乳酸菌による酸味が、じんわりと口の中に広がります。食べやすい大きさに刻んだ「すぐき」、あたたかいご飯と熱いお茶と一緒にどうぞ。