今朝はフランス南部のマルセイユです。古代ギリシャ時代から港町として栄えていたマルセイユ。海と山に囲まれた、温暖で過ごしやすい気候で、食べ物も豊かです。朝からオープンしているフィッシュマーケットには新鮮な魚介類が並び、活気にあふれています。また、街にはグルメを満足させるレストランがたくさんあります。歴史ある建造物も多いマルセイユ。沖合には「シャトー・ディフ(イフの城)」という名所があります。ここは、フランスを代表する文豪、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」という小説に出てくる場所。小さな切り立った島に、お城のような建物があるので「イフの城」と呼ばれていますが、かつては政治犯などを収容する牢獄として利用されていました。今は観光名所となっていて、マルセイユの港から、手軽なクルーズがてら、世界中から観光客が訪れます。

1月は「ガレット・デ・ロワ」で運試し。

フランスでは、年が明けるとパン屋さんやお菓子屋さんに並ぶ「ガレット・デ・ロワ」。最近では日本でもよく見かけるようになりましたね。本来は1月6日の「公現祭」という、キリスト教の行事にあわせて大人数で食べる、円盤のような形をしたケーキです。アーモンドクリームをパイ生地の中に はさんで焼き上げた「ガレット・デ・ロワ」。実は、中に「フェーヴ」という陶器製の小さな人形が一つ入っています。みんなで取り分け、「フェーヴ」が当たった人は、今年は幸運な年として全員から祝福され、その人形がもらえるという習慣があるのです。しかし、今やフランスでは、1月中に何度も食べるほど「ガレット・デ・ロワ」はポピュラーな存在となっています。マルセイユをはじめとする南フランスでは、パイ生地ではなく「ブリオッシュ」で作られた、パンのようなものが一般的。

朝には一切れの「ガレット・デ・ロワ」を、たっぷりミルクを入れたカフェオレと一緒にどうぞ。