今朝は山梨県の甲府市です。戦国時代の武将、武田信玄にまつわる史跡が点在する山梨県。武田信玄は21歳で甲斐の国の主となり、戦国の世の中において類い稀な戦略家として軍を率い、勢力を拡げました。また、堤防を整備するなどの治水を行い、農業や商業も発展させたとして、人々に愛されました。今も地元の人々は尊敬の念を込め「信玄公」と呼びます。

JR甲府駅南口にある「武田信玄公」の銅像は待ち合わせ場所としてもポピュラー。「信玄公」が住まいを構えていた跡地には「武田神社」があり、境内の宝物殿には、生前、武田信玄が使用した鎧や甲冑、太刀が展示されています。

暖かい朝食は「ほうとう」です。

コメの栽培が難しい山梨県の山間部では、昔から麦作りが盛んで、武田信玄が戦いの間の食事として考案したとも言われる「ほうとう」。その作り方ですが、まず、小麦粉を練りあげて伸ばし、平たく、大きめに切った麺を、かぼちゃや大根、にんじんなどと一緒に、味噌仕立ての汁で煮込んで作ります。麺を最初から煮込む調理方法で、もちもちとした歯ごたえが特徴です。食堂などでは、一人分の鉄鍋によそられて出て来る場合が多いのですが、家庭では大きな鍋で作ります。朝は、前の日に作った残りを、もう一度煮立てていただきます。具材のとろみが出て、味がこなれてくるので、作りたてより、一晩おいた方がいいと言う人もいます。さぁ、あつあつをいただきましょう。