今朝はポルトガルのポルトです。首都リスボンに次ぐ規模を持ち、商工業の中心として5世紀よりも前、ローマ帝国の時代から栄えてきた港町ポルト。ポルトガル建国の地としても知られています。旧市街は「ポルト歴史地区」として、世界遺産に登録され、その中心に位置するのがサンベント駅。国内の鉄道や市内の路面電車の発着駅ですが、構内の壁いっぱいに貼りめぐらされた青い装飾タイル「アズレージョ」が見る人を魅了します。使われているタイルの数はおよそ2万枚。ポルトガルの歴史や文化、人々の生活が描かれています。15世紀ごろ、アフリカから入ってきたとされる「アズレージョ」は教会や民家の壁など、街のあちこちでも見られます。

地元発祥の料理は「フランセジーニャ」。

ポルトガル語で「フランスの女の子」という意味で、日本でいうところの「B級グルメ」と言えるかもしれません。その昔、フランスに出稼ぎに行った料理人がトーストの「クロック・ムッシュ」をアレンジして作ったと言われていて、今ではカフェでの朝ごはんの定番メニューとなっています。スライスしたパンの間にソーセージ、ハムなどの肉をはさみ、チーズをのせて焼きます。それをナイフとフォークで大きめに切り、トマトソースをたっぷりとつけ、口を大きく開けて、どうぞ。