今朝は愛媛県の宇和島市です。実は、宇和島は闘牛が行われている街。JR宇和島駅から小高い丘をしばらくのぼっていくと、ドーム型の「宇和島 市営闘牛場」があります。中には大きな土俵があり、そこを舞台に闘牛が行われます。宇和島では年5回、定期大会があり、先月、その秋場所が終わったばかり。江戸時代に闘牛が行われていた様子が、古文書にも記されているほど、長い歴史を持つ、地元で親しまれているイベントです。

この闘牛は、牛と牛が、角を突き合わせて、どちらかが逃げると勝敗がつくというもの。取り組みの間は、牛のそばで激励する係の人やオーナーなどの声援で会場はおおいに盛り上がります。

●宇和島の名物は「じゃこ天」です。

じゃこ天は、魚のすり身を油で揚げたもの。原材料は「ハランボ」という小さな白身魚。体長8センチ前後で、風味がいいものが最適とされています。頭と内臓・ウロコをとって、骨ごとミンチ状にして石臼で練り、出来上がったすり身を油で揚げます。皮や骨が入っているため、ガリガリと歯ごたえがあり、小魚をそのまま食べているような独特の食感。ごはんのおかずの一品として食べますが、駅の近くのうどん屋さんでは、「じゃこ天」が入ったメニューが人気で朝早くから賑わっています。薄味のうどんだしと一緒にどうぞ。