今朝はヨーロッパ北部、エストニア共和国の首都タリンです。バルト海をはさんだ向こう側は、北欧。フィンランドのヘルシンキにも近い、港町です。そんなタリンの旧市街は、高さ15メートルの石造りの城壁で囲まれていたり、入り組んだ石畳の路地があったり、中世のたたずまいのまま。街のランドマークでもある聖オラフ教会の塔は、街のどこからでも見ることができます。また、丘の上には、王侯貴族などの城や要塞が部分的に残っていて、観光スポットとなっています。また旧市街の名物のひとつといえば、「セーターの壁」と呼ばれる、ニット製品の店がずらりと並ぶ地区。露天スタイルのお店で、冬物のセーターやマフラー、手袋、帽子などが売られています。商品は、お店のお母さんが手で編んだもの。お客さんが作り手とやりとりをするのも魅力のひとつです。

エストニアの名物は「カマ(kama)」。

エストニア料理に欠かせないのが乳製品。牛乳はもちろん、ヨーグルトやカッテージチーズ、サワークリームなど、発酵させたものもポピュラーな食材です。その中でも、朝いただくのは、飲むヨーグルトを濃いめにして酸味を効かせた「ケーフィル」。「カマ」というブレンドした穀物を粉状にしたものを入れていただきます。「カマ」はライ麦、小麦、大麦、えん麦、豆の粉などが材料で、見た目は「きな粉」によく似た、食物繊維がたっぷりの健康食品です。

「きな粉」の味がする「カマ」入りの「ケーフィル」。ライ麦で作る黒いパンのオープンサンドと一緒にどうぞ。