今朝は秋田県北部の大館市です。帰らぬ主人を駅前で待つ、秋田犬の「忠犬ハチ公」。日本だけでなく海外でも映画化されたそのストーリーの主人公「ハチ」は大正12年に秋田県大館市で生まれました。昭和10年に13歳でその生涯を閉じる前の年に有名になった渋谷駅のハチ公の銅像が建設され、その後生まれ故郷の大館駅前にも同じ銅像が作られました。太平洋戦争による金属回収令によって撤去されましたがハチ公没後50年を機に、再建に向けての募金活動が行われ、昭和62年、大館駅前に再びハチ公の銅像が建設されました。現在大館駅の構内には「ハチ公神社」が作られ、大館市内でハチ公が生まれた場所には「忠犬ハチ公の生誕地」という石碑があるほど、ハチ公は街の代名詞といえそうです。

秋田県でポピュラーな山菜のひとつ「ミズ」。

「ミズ」はきれいな沢沿いなど、湿った場所に生える山菜で、水分が多い茎の部分を主に食します。クセのない味で、シャキッとした歯ごたえながら、根元に近い部分は粘り気があるという食感が特徴です。年間を通じて収穫できる「ミズ」ですが、特にこれからのシーズンには「コブコ」と呼ばれる枝の葉の根元に赤く膨らんだ「実」がなります。「コブコ」が地面に落ちて、冬を越して春になるとそこから新しい芽が出ます。独特のとろりとしたみずみずしい食感があり、季節を感じることのできる食材です。「コブコ」がついた「ミズ」は、熱湯でさっと茹でて、おひたしや、和え物などに調理しますが、朝はやっぱりお味噌汁の具としていただきましょう。温かいご飯と一緒にどうぞ。