今朝は新潟県のほぼ中央に位置する、燕三条です。燕市と三条市にまたがるのがJR燕三条駅。このあたりは江戸時代から金属加工などの「鍛冶」が盛んでした。神社仏閣の建築で使われる伝統的な日本の釘、鋤や鍬といった、農業のための道具の生産で知られ、近年は金属板を叩いて伸ばす成形技術が発達。

スプーンやフォークといった食器類から、iPhoneの鏡面仕上げまで、世界で高い評価を受ける日本の「ものづくり」の現場が集結しています。IT機器、宇宙開発などの最先端の精密部品には誤差が数ミクロンという高い精度が要求されますが、伝統の職人芸でそれに応えます。

  • 新潟県の名産品のひとつ「車麩」。

「車麩」は専用の棒に、小麦粉から抽出した「グルテン」を巻いて焼き、さらに巻いては焼き、と繰り返して作る「お麩」。真ん中に穴が空いていて、断面は「木の年輪」のようになっているのが特徴。この「年輪」の部分の焼き目が、食感と味のアクセントで煮くずれしにくく、さまざまな味付けになじみます。

朝ごはんには、味噌汁の具としてはもちろん、しいたけや山菜などと一緒に煮物にしていただきます。食卓を彩る一品の「車麩」。新潟県産の美味しいご飯と一緒にどうぞ。