今朝はロシアのシベリア地方です。シベリア鉄道はロシア国内のみならず、モンゴルや、中国などへも国際列車を運行していますが、代表的な路線は、モスクワ・ウラジオストク間のおよそ9300キロ。この距離をおよそ1週間をかけて走ります。移りゆく寝台列車の車窓からの風景が魅力で、世界中の観光客が、鉄道の長旅を楽しんでいます。そんな行程の、ほぼ中間地点にあるのがイルクーツクの街。ここで途中下車して、美しい街並みを観光するのも旅の楽しみの一つのようです。ロシアとその周辺国の経済発展により、寝台列車のグレードは進化しつつありますが、冬は氷点下50℃という気温になるエリアも通るため、石炭ストーブがある、耐寒車両が使われています。

ロシアの朝ごはんは「甘いおかゆ」です。

ロシアの家庭の朝ごはんの定番は「カーシャ」という「おかゆ」。お米だけではなく、麦、キビ、ソバなど、いろんな種類の穀物を、バターと一緒に、水や牛乳で煮こみますが、砂糖で味付けをするのがロシア風。ロシアは世界でも有数の「ソバ」の生産・消費大国。そのため、ソバの「カーシャ」がよく食べられています。「ソバの実」を蒸して殻をとり、乾燥させたものを使いますが、スーパーなどでも、パックに入ったものが売られています。ソバの香ばしいかおりがただよう、ロシアの「おかゆ」。

熱い紅茶と一緒にどうぞ。