今朝は、宮崎県の南部に位置する日南市です。江戸時代には飫肥藩の城下町として栄え、今もなお風情のある石垣や、漆喰の塀などの町並みが残っています。

江戸時代からの伝統の郷土料理が「飫肥天」です。

「飫肥天」は近海でとれるシイラなどの魚のすり身に豆腐を混ぜて、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加えて揚げたもの。色はこんがりとしたきつね色で、薩摩揚げに似ていますが、豆腐が入っているので、ふわりと柔らかな食感が特徴。また黒砂糖の甘さが醸し出す、独特の味わいがあります。ゴボウが入ったゴボウ入りや、キクラゲ入り、紅生姜入り、卵入り、エビ入り、青シソの実入り......などなど、様々な種類があります。

そのまま食べるのが一般的ですが、温めるとさらに美味しいので、野菜炒めの具のひとつにすることもあります。朝は薄切りにしたものをフライパンで焼いて、目玉焼きを添えていただきましょう。暖かいご飯と一緒にどうぞ。