今朝は、イタリア、シチリア島の街、タオルミーナです。島の東側にあるタオルミーナは、人口1万人あまりの小さな街。古代ギリシャ、そしてローマ帝国の支配下の時期があって、その当時の神殿や遺跡が今もあちこちに残っています。そしてシチリア島は、『ゴッドファーザー』、『グラン・ブルー』、『ニューシネマパラダイス』などなど、様々な映画の舞台としても知られていて、そのロケ地を訪れる観光客が世界中からやってきます。先週末からタオルミーナでは国際映画祭が始まりました。中心部のギリシャ劇場をはじめとした会場で各国の映画が上映。俳優や監督がゲストで訪れ、夜遅くまで華やかな雰囲気で賑わいます。

夏の朝は甘いかき氷をいただきます。

イタリアの朝は、甘いパンとコーヒーという簡単な食事が一般的。でも朝から直射日光が照りつける、シチリアの夏の朝ごはんの定番と言えば「グラニータ」です。エスプレッソや、レモン、オレンジといった果汁に砂糖を加えて凍らせ、それをミキサーで砕きます。「かき氷」、といってもなめらかなので、食感はスムージーに近いかもしれません。

シチリアがアラブ人に支配されていた時代、冬の間、山に積もった雪を洞窟に保管しておき、夏に取り出して食べたのが始まりという説もあります。もちろん、デザートとして食べることも多いのですが、朝は、甘いパンの「ブリオッシュ」を浸してどうぞ。