今朝は、アフリカ大陸の南東部にあるモザンビーク共和国です。およそ80万平方キロメートル、日本の2倍強の広さの国土に、2700万人あまりの人々が暮らしています。モザンビークの歴史をたどると、8世紀ごろからアラブ人が金銀の交易のために立ち寄るようになったようです。1498年には、ポルトガル人のヴァスコ・ダ・ガマが訪れ、その後、ポルトガルの植民地として歴史が続いてきました。1975年に独立を果たしましたが、街並みには、今でもアラブやポルトガルの雰囲気が感じられます。

インド洋に面して南北に延びる、美しい海岸線が魅力の国。独立後も続いた内戦が終結してからは、急速に復興をたどり、今ではヨーロッパなどからの観光客が多く訪れるまでになりました。

  • モザンビークの主食はトウモロコシの粉で作った「シマ」。

「シマ」はトウモロコシの粉をお湯でこねたもの。見た目はマッシュポテトのようで、食感はモチモチとしています。塩や調味料を一切使わないので、「シマ」自体に味はありません。モザンビークでは、朝早くから、臼を使って自家製でシマを作る、という家庭も多いようです。乾燥したトウモロコシを臼に入れ、長い木の棒ですりつぶしそれをザルにあけて皮の部分をより分け、ふるいにかけます。沸騰したお湯にその粉を入れて、ひたすら混ぜ続けるとシマの出来上がり。

おかずには鶏肉や魚介類にソースをかけたものか、キャッサバ芋の葉っぱを煮込んだものが一般的。ちょっと辛めの「ピリピリソース」と一緒にどうぞ。