今朝は、チュニジア共和国のエル・ジェムです。首都チュニスからおよそ200キロメートル南に位置する地方都市のひとつ、エル・ジェム。ローマ人によって紀元238年ごろに建てられたとされる円形闘技場が有名で、世界遺産に登録されています。イタリアのローマにあるコロッセオより少し規模は小さいものの、3万5000人規模の石造りのスタジアム。小さな街のどこからでも見える、ランドマークです。

アリーナ部分の地下には、かって猛獣を保管してた倉庫や剣闘のための待機場所、井戸などがあって、今では自由にその部分に立ち入ることができます。17世紀以降には、オスマン・トルコ軍の攻撃を受けたことで建物の一部が欠けていますが、座席部分は残っていて、今ではコンサートが行われるほど、良好な保存状態の遺跡です。

朝は甘い「ハルワ」をいただきましょう。

アラブ諸国でよく食べられているのが「ハルワ」と呼ばれるお菓子。穀物や野菜などをすりつぶし、砂糖と油脂などを加えて作られています。いろんな味が楽しめる贈答用の「ハルワ」もあり、まさにチュニジアの人々の生活に欠かせない食べ物です。

中でもポピュラーなのが、ゴマを原料にした、ペーストのような見た目の「ハルワ・タヒーナ」。ナイフで切り分けて食べるのが一般的です。朝はパンにはさんで、サンドイッチにしていただきましょう。プレーンなゴマ味以外に、ピスタチオやアーモンドなどのナッツ類、スモモやレーズンなどの果実を混ぜたものなど、様々なバリエーションの「ハルワ・タヒーナ」があります。

たっぷりのミントティーと一緒にどうぞ。