今朝はアルゼンチン共和国の首都、ブエノスアイレスです。ブエノスアイレス最初の港ができたのがボカ地区。かつて、マラドーナも在籍した名門サッカークラブ「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地で、黄色と青で彩られたスタジアム「ラ・ボンボネーラ」がランドマークです。

また、ボカ地区は、タンゴ発祥の地として知られます。移民や労働者がたくさんいた、当時のこの界隈で、男達が日常のうっぷんをはらすために、酒場で踊ったのがはじまりなのだとか。建物の壁がさまざまな色で塗られ、壁画も多く見かけるカラフルな街並みの「カミニート」には、世界中から観光客が訪れます。

レストランからはタンゴのリズムが漏れ聞こえ、ちょっとした広場では男女で踊る人もいて、日常で、タンゴに触れることができるのです。

朝は「ファクトゥーラ」をいただきましょう。

アルゼンチンではパンと飲み物だけですませる、という軽い朝ごはんがポピュラーです。カフェオレとクロワッサンという組み合わせもありますが、日本でいう菓子パンのような「ファクトゥーラ」が人気です。チョコレート味のチュロス「チュロ・デ・チョコラテ(Churro de Chocolate)」、棒の形のクロワッサンに砂糖をまぶした「ビヒランテ(Vigirante)」、そして四角いアップルパイ「マンサナ(Manzana)」など、たくさんの種類があります。朝早くから営業しているパン屋さんで、出勤途中に買い求める人も多いようです。甘くないパンにも、「ドゥルセ・デ・レチェ」というとびきり甘い練乳のようなソースをかけたりします。名物のマテ茶と一緒にどうぞ。