今朝は四国、徳島県の東側にある小松島市です。平安時代末期、源氏と平家の争いが激しくなった末、四国に逃げ込んだ平家軍に追い討ちをかけるため、源義経が上陸したのが今の小松島市。源氏軍による奇襲作戦により、平家軍は打ち破られます。そんな伝説の地には、現在、石碑や案内板が残され、「義経ドリームロード」として整備されています。平清盛を中心に、平家の栄枯盛衰を描いた「平家物語」の舞台に、ロマンを求める人々が多く訪れます。

徳島名物は「フィッシュカツ」。

海に面した徳島県は魚介類が豊富で新鮮です。そして「ちくわ」や「かまぼこ」といった練り物作りも盛ん。近海でとれた太刀魚やエソなどの白身魚をすり身にして、カレー粉や唐辛子、調味料を加え、パン粉をまぶし揚げたものが「フィッシュカツ」というお惣菜。小松島市が発祥で、徳島県内に広まっていったそうです。徳島では単に「カツ」といえば「フィッシュカツ」のことで、「トンカツ」などと区別される一般的な一品。スーパーなどで、当たり前に売っています。買ってきたフィッシュカツは、あたためるのはもちろん、常温でもおいしく、さまざまなレシピで徳島県民の胃袋を満たします。

さぁ、忙しい朝はパンで挟んで「カツサンド」にしていただきましょう。もちろん中身は「トンカツ」でも「チキンカツ」でもなくぴりっと辛い「フィッシュカツ」。コーヒーと一緒にどうぞ。