今朝はオランダ北部の街エダムです。首都アムステルダムの北、およそ20キロメートルにあり、古くは海上貿易の港として栄えました。16世紀には当時のローマ皇帝カール5世によって、チーズの市を毎週開催出来る権利が与えられ、チーズ産業の街として知られるようになりました。街の中心部にある広場では、夏になると、毎週水曜日にチーズ市が行われています。オランダ伝統の衣装に身を包んだ街の人々が売り子となって、昔ながらのスタイルで、チーズをその場で売りさばきます。広場の前にはチーズの重さを測る計量所が残っていて、今ではチーズ作りの博物館とお土産が買える場所。世界中から観光客がやってきます。

朝には「エダム・チーズ」が欠かせません。

牛乳から作る「エダム・チーズ」はクセが少なく、マイルドでおだやかな味わい。ハードタイプのチーズですが、口に入れるとほんのりとした酸味と、かすかなバターの風味が感じられます。輸出用のチーズには外側の皮に赤いワックスがかかっていて日本ではカットされたリンゴのような形で売られています。最長で2年間熟成させますが、時間が経つと硬くなるので、すりおろしてスープやサラダなどにかけて使います。朝にはまだ若くて、もっちりした食感の「エダム・チーズ」を薄くスライスしてそのまま食べたり、パンにはさんでサンドイッチの具にしたりしていただきましょう。暖かい「紅茶」と一緒にどうぞ