今朝は中国広東省の深圳市です。香港の中心部からは電車で1時間たらず。出入境管理事務所を越えてすぐの場所にある大都市ですが、その昔は、いたってのどかな漁村でした。1980年、中国政府の改革開放路線によって経済特区に指定。以来、飛躍的な成長を遂げ、情報機器産業の街として発展。今では北京、上海に次ぐ経済規模を持つともいわれています。深セン市内のショッピング・モールには電気にまつわる部品を扱う店が、たくさん入っていて、電子部品の調達にやって来る人でにぎわいます。組み立てて製品化するまでをスピーディー、かつ安くできることもあり、世界中の電気製品の技術者が注目する街です。

忙しい朝は簡単な食事で済ませます。

早朝から活気あふれる深センの街角には、肉まん、中華風クレープ、お粥などを売る店を多く見かけます。朝は食堂や屋台でも、その場で食べることはなく、作り置きをテイクアウトして、オフィスで食します。深圳では、飲み物の豆乳もポピュラーですが、おぼろ豆腐のような「豆腐花」という料理が人気です。やわらかな豆腐に、フルーツ、シロップなどを入れた、スイーツとしての「豆腐花」が知られていますが、朝は、甘くないものが定番のようです。小エビやネギ、ザーサイなどを入れ、だし汁とラー油をかけて、つるりといただきます。暖かい「中国茶」と一緒にどうぞ