今朝は沖縄県の本島北部にある本部町です。那覇から車でおよそ2時間の、本部半島。半島の先端には、昭和50年開催の「沖縄国際海洋博覧会」を記念して設置された国営の「海洋博公園」があります。その中には、世界一大きな魚のジンベエザメがゆったり泳ぐ「沖縄美ら海水族館」をはじめとして、熱帯・亜熱帯の植物が見られる植物園などがあります。水族館から少し北に行くと、真っ白な砂浜がまぶしい「エメラルドビーチ」があり、まさに今日が海開き。今の時期は、本格的な夏を先取りしようと、全国から多くの観光客が訪れる場所です。

伝統行事で食べる「御三味」。

沖縄では、4月になると、祖先を祀る「清明祭」があちこちで行われます。沖縄では一般的に「シーミー」と呼ばれるその行事は、朝早くからお墓とそのまわりの掃除で始まります。準備が整ったところで、家族や親戚が大勢で集まり、まずは「御三味」と呼ばれる食べ物をお供えします。これはその昔、中国から伝わったとされる流儀で、「天と地と海」の産物を料理します。鶏料理、豚肉、かまぼこや昆布などを正方形の重箱に詰めるのが基本の形。まぁ、お正月のおせちのようなものですね。朝の台所では、「おばぁ」が仕切って、その家に伝わるレシピで調理をするのです。お供えが終わったあとは、お墓の前の広い敷地で、ピクニックのように「御三味」をはじめとしたごちそうを食べながら、みんなでにぎやかに楽しみます。沖縄の「さんぴん茶」と一緒にどうぞ