エッセイストの小島慶子さんをお迎えしました。現在、オーストラリア在住の小島さん。世界中から声が上がった「#metoo」のアクションを受けて日本で立ち上がった #WeToo Japanの活動に参加されています。

20180615f.jpg

JK: 小島さん、まず、#WeToo Japanについて、ご説明いただけますか?

昨年ハリウッドで始まった#metoo運動のムーブメントの影響で日本でも性暴力やハラスメントに関する話題がでるように。ただ、性暴力やハラスメントで声をあげた人たちの声は、力の強い側にかき消される傾向がある。そのような傾向を解決するため、社会にメッセージを届けるような息の長いプロジェクトを立ち上げようと有志で立ち上がったプロジェクトが、WeToo Japan。

ただ、WeTooは体や心がしんどい人、リスクが大きい人が無理をして声を上げるべきという呼びかけをしているわけではない。声をあげられる、その勇気や心身の準備ができていて、戦う体制が整っている人が声をあげた時、それを応援し、支えようという認識を広げるのがWeTooの活動。

JK:アメリカなどでは大きな動きになっていますが、日本では、そこまで大きなうねりとなっていない感じを受けますが、小島さんはどう感じていますか?また、問題解決に必要なのは、どんなことでしょう?

セクハラやパワハラの問題は、権力の非対称性の中で発生する。「誰もが被害者にも加害者にもなる」ということを誰もが意識でき、一人の人間として尊重されるべきだと思えるようになれば、ハラスメントや暴力の問題は減って行くのではないでは。

WeToo Japanオーガナイザーのひとりの大澤祥子さんが、性の同意ハンドブックというものを作成し大学に配布する活動をしています。第三者介入という、セクハラの流れを傍観している側の人がうまく介入できるようなノウハウも紹介されている。

JK: #WeToo Japan、私たちが参加できる活動はありますか?

まずは社会的な影響力のある人たちに、WeTooの理念に共感している方々にメッセージをいただいて、それをウェブやソーシャルメディアに随時発表できるようにしていく予定。もう一つは、現在準備中の計画として、連帯の意志を示すためのグッズのクラウドファンディングを準備中。グッズの原価プラスアルファで活動資金を集める予定なので、そこで集まった資金で次のイベントや、世の中にメッセージを届けるソーシャルアクションを企画して起こしていきたいと考えている。まずはWeTooのSNSアカウントをフォローしてもらえればと思う。

[英会話に使える今朝のフレーズ、phrase of the day ]

Raise your voice!

「声を上げろ!」

単に喋るというだけではなく、主義主張を明確にするような状況で使います。