日本の大学スポーツに今、大きな改革が訪れようとしています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックをにらみ、スポーツ庁が創設。これにより、学校や競技種目の枠を越え大学スポーツを統括して管理する組織を作ろうという動きがあります。現役大学生、大学出身のアスリートがオリンピック出場を果たすのは全選手の3分の2にものぼるため、何らかの策が必要とされています。

そこでお手本となるのはアメリカのNCAA(全米大学体育協会)。主に人気の「アメリカンフットボール」と「バスケットボール」の、試合の開催、連絡調整、プロモーション、テレビ放映権管理などの業務からスタートして、今では多くのスポーツ団体が加盟するようになりました。現在、1123の大学、39の連盟、およそ46万人が加盟する巨大組織となっています。

大きな収益を上げているからこその問題点もあります。この「NCAA」を日本へ創設する動きが今高まっています。どんな団体を構想し、日本のスポーツ界はどのように変わっていくのか?「日本版NCAA」のとりまとめの担当をしておられる、江戸川大学教授の小林至さんにお話を伺います。