今朝は、COFFEE FREAK PRODUCTS、代表の 青木 望さんにお越しいただきました。

20180608come.jpg

Q  COFFEE FREAK PRODUCTS、どのようなアクションをおこなっているんですか?

今まで捨てられていたコーヒー粕(コーヒーグランズ)を使い、生産者・ロースター・バリスタ・消費者を繋げる輪を作りたいという考えのもと、カフェ店舗等で毎日排出されるコーヒー粕を使い、アイテム(現在はキャンドルと石鹸)を製作。そのコーヒー粕が生まれた場所(カフェ店舗等)で販売して頂き、卸売りにて得た利益の一部を生産者・生産地に還元、または環境保護団体等に寄付するというものです。

Q  どのようなキッカケで立ち上がった?

プロジェクト発足にあたっては2つのきっかけがありました。

1つ目は、デザインの専門学校に通っている時にアルバイトをしている時に、ラテアートにはまり、よく練習をしていた。ただ、練習すればするほど目の前にコーヒー粕が山盛りになって捨てられているのを見て、「なんとかできないか」と思ったのが最初のきっかけ。

また友人と話している時に、コーヒーの話しになり、その歴史を本などで調べてみると、コーヒー生産の労働力は奴隷たちによってまかなわれていたとされていました。 現在ではフェアトレードや、農園を買い上げ適切に取引されていることも増えてきているようですが、まだ一部では不当な労働を強いられているようです。恩返しの意味も込めて生産者・生産地になにかできないかという想いを強くした。

Q  日頃飲んでいるコーヒーの絞りかす、お店などでは、どのように処理されるのが一般的だったのでしょうか?

席数10席程度の小規模店舗でも1ヵ月2030kgのコーヒーを仕入れ、コーヒー抽出後はそのほとんどが捨てられています。

規模の大きいコーヒーチェーンでは一部店舗で、牛の飼料やたい肥として再利用されていたが、実際に足を運んだカフェでお話しを聞いた限り、たまに洗面所に置いて脱臭剤として利用するといった程度でほとんどが捨てられている。(このプロダクトでごみの量を格段に減らすのは難しいが、その一助にはなるかと思っている。また、現在は別プロジェクトで再利用方法も画策中。)

Q  作られた商品、スタジオにご用意いただきました、どんな商品でしょうか?

現在は石鹸3種(エスプレッソ・カフェラテ・ハニーラテ)とキャンドルを制作しています。コーヒーグランズは遠方でなければ直接回収に伺います。回収した後、迅速に乾燥殺菌処理し、石鹸・キャンドルの各工房にお送りし、製造。石鹸は、大阪の石鹸工房に製造をお願いしているのですが、そちらでは厳選された素材を使用し、職人さんがひとつひとつ手作りしています。オリーブオイルを主成分とした洗いあがりがとても気持ちのいい石鹸です。

キャンドルは富良野の工房で製作頂いており、キャンドル製作の際に用いられる蜜蝋も富良野産を使用するなど、とてもこだわっているキャンドルです。実際に火を着けて、使用すると蜜蝋の甘い香りとコーヒーの香ばしい香りがほのかに香るとても 優しい雰囲気をもつキャンドルです。

Q  もうこれらの商品は購入できる?

現在は、東横線多摩川駅近くの動物病院併設カフェhiffcafeさん、ハニーラテソープを購入できる。また4月に青山の国連大学前で行われた東京コーヒーフェスティバルに参加させて頂き、その際生まれたコーヒーグランズを使った取り組みが進んでおります。他にも美術館とのコラボレーションも話を進めている。情報がオープンにできるようになり次第インスタグラム等で、発信致しますのでご興味ある方はぜひチェックして頂ければと思います。

Q  今後COFFEE FREAK PRODUCTSでは、どんな展開を考えていますか?

プロジェクトを広く認知頂く為に、イベントに出店すると同時にカフェ店舗だけでなく、カフェを併設している宿泊施設などにお土産として置いて頂けるよう活動していきたいと考えている。今後も美味しいコーヒーを飲むための1つのツールとして使って頂けたら嬉しい。また、日本のコーヒー文化に新たな視点を付加できるように、また世界中でコーヒー粕を再利用することが当たり前になる為の1つのモデルになれるよう精進したい。

~COFFEE FREAK PRODUCTSのウェブサイトをぜひご覧ください。

COFFEE FREAK PRODUCTS