今朝は、特定非営利活動法人アスク、代表の 今成知美さんに お越しいただきました。

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Q  まず、アスクとはどのような団体か、ご説明いただけますか?

飲酒の低年齢化、イッキ飲みによる急性アルコール中毒、飲酒運転、依存症と家族問題、妊娠中 の飲酒による胎児への障害、違法薬物・処方薬の乱用など、アルコール薬物問題はさまざまな形で私たちの生活、生命を脅かす。そんな中、アルコールをはじめとする依存性薬物関連問題を予防し、人々の健康の維持・増進および回復に 寄与することを目的に1983年に立ち上がった団体。

Q  発足に至った経緯は?

1983年、アルコー ル依存症者の家族約20名が中心になって、社会啓発を行なう市民団体の設立を呼びかけ、この 問題に関わる全国の保健・医療・福祉関係者らが協力して設立の運びとなった。

Q  具体的な活動内容を教えてください

未成年者の飲酒防止活動、イッキ飲み・アルコールハラスメント防止活動などがある。1983年、発足のきっかけとなった、イッキ飲ませで子どもを亡くした遺族をサポートし、F AXによる「イッキ飲み被害110番」を実施。報告会を 兼ねたシンポジウムを開催し、報告集を関係機関に 送付。翌年からは遺族が設立したイッキ飲み防止連 絡協議会の事務局として、酒類業界の協力も得て、 24回の啓発キャンペーンを運営。

Q  特に気をつけたい「アルコールハラスメント」ですが、団体では そんな「アルハラ」に対する呼びかけも行っているんですよね?

ASKでは、2000年に「アルハラ防止ガイドライン」を提唱している。それぞれの組織に合わせて使えるように工夫している。ウェブサイトでは、注意喚起のため「アルハラ・エピソード」を掲載。

Q  どんなエピソードが寄せられているのでしょうか?

  • 1年生のころ、部活の合宿で、アルコール度数が非常に高いお酒をイッキ飲みさせられた。危険を感じた同級生がお酒のビンを隠すと、激怒した先輩が「ビンを見つけたやつはイッキ飲みを免除する」というルールを設け、全員でビンを探す羽目になった。
  • 大学の時に所属していたゼミでは、夕方になると毎日のように教員達がゼミ室で飲み会をしていました。ゼミ生も参加が暗に強要されていました。ゼミのカリキュラムにはまったく関係なく、ただお酒の相手をするだけです。体質的に飲めないので断ったところ、「君みたいのは指導したくない!」と言われました。実際、その後その教員には何も指導してはもらえませんでした。

「アルハラ防止ガイドライン」も掲載されているアスクのウェブサイトこちら。

ぜひご覧ください。

https://www.ask.or.jp/