今朝は、認定NPO法人3keys代表理事、森山誉恵さんに お越しいただきました。

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Q  3keys、どのような団体でしょうか?

3keysは親や家庭の状況によらず、すべての子どもたちが社会から孤立することなく安心・安全に暮らしていけることを理念に活動している団体。例えば、進学の機会をつくるための学習支援活動などがある。

Q  団体に届くSOSには、どのような声があるのでしょう?(子どもたちは、何に悩み、苦しんでいると感じますか?)

最近増えつつあるのは、1人で思い悩んでしまう子どもたちからの相談。誰にも悩みを打ち明けられずに自殺願望を抱くようになったり、女子の場合、望まぬ妊娠などの相談も増えている。

Q  今年は、インターネット上の書き込みをキッカケに、悲しい事件が起こってしまいました。子どもたちの悩みと、インターネット、この関係、どのようにご覧になっていますか?

家庭や学校で悩みを打ち明けられない子どもたちが、「まだここの方が居心地が良い」とネットに悩みを書き込んでいる印象。

Q  3keysでは、さまざまな悩みを抱える子どもたちへの支援をインターネット上でも積極的におこなっていると伺いました。教えていただけますか?

子どもたちへの権利保障推進事業vineの活動で「なやみ相談窓口」、そして10代向け支援サービス検索・相談サイト「Mex(ミークス)」を立ち上げた。2016年7月からはTwitter社と協力し、「死にたい」などの言葉が書き込まれると、自動的に「Mex」の窓口が表示されるシステムを展開している。

Q  「Mex(ミークス)」について、もう少し詳しくご紹介ください

悩みをもつ子どもたちに最適な支援サービスを簡単に検索、相談できるようなサイトになっている。「家族・学校」「生活・食事」「からだ・こころ」などに分けられたカテゴリーの中から、「電話・メールで相談したいか」「どこで相談したいか」といった項目をチェックし、自身の悩みに寄り添う団体を探しやすくなっている。

Q  いまこの放送を聴いている10代、20代の若い世代へ、または、この世代のお子さんを持つ方々へ、森山さんからメッセージをお願いできますか?

座間市で起こってしまった事件を受けて、インターネット上への書き込みを懸念する声があるが、SOSは、ネットでもいいので、自分を受け入れてくれる場所に発信してほしい。その声を受けて、私たちのような団体に繋がるかもしれない。(親御さんにとって)そのSOSは辛いものかもしれないが、それを受け入れて考えてあげてほしい。

3keys、そしてお話いただいた「Mex」のウェブサイトのリンクを貼ります。ぜひご覧ください。

認定NPO法人3keys

Mex