今朝は、NPO法人 バブリング、 中村俊介さんにお越しいただきました。

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Q  バブリング、どういった団体でしょうか?

ありのままの自分を表現することができ、あるがままの他者を受け入れることのできる強く寛容な社会を目指して、大切な人へのカミングアウトを応援する、というミッションを掲げて活動をしているNPO。

Q  発足のキッカケは?

元々は『バブル』という飲み会を実施していた。その飲み会のコンセプトが「友達の友達と友達になる」。さまざまなマイノリティ当事者と、当事者ではない人たちが一緒になって仲良くなるというイベントをやっていたのが始まり。そこを運営していたメンバーで、もう一度社会に対して何かためになることを活動しようということから、発足に至った。

Q  どのようなカタチで「大切な人へのカミングアウトを応援する」場を 提供されているのでしょうか?

毎週日曜の19時から23時まで、新宿のゴールデン街にある「からーず」というお店を借りて『バブリングバー』というバーを開いている。セクシャルマイノリティ当事者などのNPOメンバーが常時2人から3人くらいバーカウンターに立って、いらしたお客様のさまざまなお話を聞いたり、隣同士になったお客様を引き合わせて、さまざまなお話が飛び交う場になっている。

Q  なぜこのような場所を作ろうと?

バブリングではさまざまな当事者の人たちのインタビュー記事をサイトに載せているが、ネットだけではなく、リアルな場において、さまざまな当事者の人たちとの接点が生まれるような場を作りたかった。

Q  いま、『バブリングバー』は どんな場所になっている?

さまざまなマイノリティ当事者の方がいらっしゃる。たとえば、目には見えない病気を抱えている方など、マイノリティ要素を持つ当事者の方もいらっしゃれば、児童養護施設の職員さんなど、マイノリティ要素を持つ当事者を支援する人たちなど、さまざまな立場・状況の方達がいらっしゃって、ご自身の身の上話をされる方がいらっしゃる。

Q  団体を通してどんな交流が生まれている?

つい先日、バブリングバーで他の人には言っていないことを初めて打ち明け下さった方が、その後バブリングバーの常連になり、自分のマイノリティ要素をもっと多くの人たちに知ってほしいと、ブログを始められた。そのブログでバブリングバーのことを書かれると、そのブログを見て来店してくれた人が、偶然にも、たまたまいらっしゃっていたブログを書いた常連さんと楽しそうにお話しされてました。ここのバーで出会った方達が仲良くなって、その後交流が続いたりしてるお話を聞くと、すごく嬉しい。

Q  団体として、今後の展望を教えてください

今後としては、バブリングバーだけでなく、学校現場や企業において、「ダイバーシティ体感ワークショップ」を通して、カミングアウトの受け手側の意識を変えていきたいと思っている。「ダイバーシティ体感ワークショップ」というのは、さまざまなマイノリティ要素を持つ人たちになりきって頂いて、コミュニティケーションをしていくワークショップ。さまざま当事者の気持ちがわかるようになっているので、カミングアウトがしやすいような社会になって、ひいては、皆さんが自分らしく生きやすくなったら、と思っている。

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NPO法人 バブリング