来週火曜日、14日は「世界糖尿病デー」。 そこで今朝は、選手全員が1型糖尿病で構成されているプロサイクルチーム 「チーム ノボ ノルディスク」の活動をご紹介。「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」のマーケティング本部長、ジョン・ドーバーさん に お話をうかいました。

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Q  どのようなキッカケでチームが結成されたのか、お聞きしました。

私がデンマークで働いていた2012年、製薬会社として医薬品を作る以外に何かできないかと議論していて、糖尿病患者のみなさんの役に立つだけでなく社会貢献をするべきということになり、プロ自転車競技チームの創業者フィル・サザーランド氏に出会いました。

そしてスポンサーになってコラボレーションを組み『1型糖尿病とともに生きる人たちが、自分の夢を実現できるように、糖尿病と向き合い、それぞれの人生の目標にむけて糖尿病を克服していくことを応援する』というお互いの方向性を共有し、その認識を拡げるため「チーム ノボ ノルディスク」が生まれることになったのです。

Q  「チーム ノボ ノルディスク」、チームを構成している方が「1型糖尿病」を患っているということですが、、、どのような病なんでしょうか?

糖尿病というと、生活習慣、加齢などが原因で血糖値が高くなって、コントロールがきかなくなると考えがちなんです。たしかに日本に1000万人いるといわれるのが「2型糖尿病」という種類で、今ご説明したとおりのものです。一方「1型糖尿病」は全く違います。

時には赤ちゃん、子供、ティーンエイジで突然発症するもので、ある日体内からインシュリンが分泌されなくなり、親御さんが病院に駆け込むことになり、毎日何度も、そして生涯にわたってインシュリン注射をしなければならなくなるものです。患者のお子さんだけでなく家族にとってもどうしていいかわからずに混乱してしまいます。処方がうまくいっても、「1型」は日本では糖尿病患者の5%の人しかいないので、学校でも地域でも、自分で1日何度も注射をするという人が、たった一人しかいない場合が多いのです。なので「チーム ノボ ノルディスク」によって、お子さんやご家族に「やりたいと思うことは何でもできるんだ」と信じて欲しいのです。

Q  「チーム ノボ ノルディスク」、日本での活動について伺いました。

4年前から毎年10月、チームは日本で最大のプロ自転車レース「ジャパンカップ」に参加しています。それが患者さん、その後家族、そして一般の方々に大きな関心をもってもらっています。単に参加するだけではなく、年々その活動は大きくなっていて、たとえば先月には「1型糖尿病患者」である選手が講演会で北海道から九州まで全国をまわり、1日に2回、患者さん、その家族、お医者さん、看護士さんなどと病気について病気とどうつきあっていきながら挑戦しているかお話しをしています。

Q  最後にチームとみなさんの活動のゴールについて、教えていただきました

「チーム ノボ ノルディスク」には2つのミッションがあります。ひとつはたくさんの人々に向けて、向き合い、知ってもらい、応援し続けるということ。今Facebookには700万のフォロワーがいて、毎日その思想を発信しています。

もうひとつはスポーツにおける達成です。チームはプロサイクリストで構成され、最高レベルの競争を、毎週、世界中で行っています。長期間の目標は世界的な「プロコンチネンタル」のチームとしてトップのイベントで活躍し、糖尿病患者の子供たちを元気づけるということです。

「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」のマーケティング本部長、ジョン・ドーバーさん でした。ありがとうございました。

サポートされている「チーム ノボ ノルディスク」に関する情報は、以下WEBサイトを御覧ください

http://www.club-dm.jp/tnn/

http://www.novonordisk.co.jp/