今朝は、メールでエントリーをいただきました。NPO法人 CNSネットワーク協議会、代表理事の 後藤美穂さん にお越しいただきました。

Q  CNSネットワーク協議会、どのような活動をされているのでしょうか?

こころの問題に関する情報発信や、ひきこもりの方が安心して通うことができる自宅以外の「居場所」の提供、そのような方々へのカウンセリングなどを行っている。

Q  発足のキッカケは何だったんでしょうか?

私は元々、病院で長年看護師として働いていたが、当時、医療機関は沢山あるが、相談に乗ってくれる機関は無かった。それもあってか、職場以外でも「うちの子は最近話しかけても応答しないし、ご飯も食べない、眠れてないようだけど、どこに連れて行ったらいいのか?どこか良い病院はないか?」といった相談を良く受けていた。だからこそ、精神科関係の正しい情報を伝えたい、心の問題で困っている人と、精神科の医療機関との架け橋となれる「相談場所」を作りたいと思い、3年前にNPOを立ち上げた。

Q  そして、エントリーいただいたメールに「ほっといい場所 ひだまり」というスポットについて、ご紹介をいただいていました。こちらについて、教えてください。

相談場所として作った[CNSネットワーク協議会]の中で、「こころの悩みを持つ人が、安心して通うことができる、自宅以外の「場所」があったら良いのに」という声があり、代々木駅近くに立ち上げた場所。

2017年4月には、東京都が認める研究団体として、居場所事業が認められることになった。利用者には、「ずっと引きこもっていました」という人から、結婚しているが、家以外の社会とうまく繋がれない人、休職中の社会復帰準備で来ている人といったように、様々な方が利用されている。

Q  「社会と繋がりたい」という方々が、<ひだまり>で つながっている?

「引きこもり」と一言で言っても、「社会と繋がりたい、社会に出ていきたい」と思っているが、こころの問題を抱えていて一歩が踏み出せないという人が多いように感じる。特別、甘えているわけでも、怠けているわけでもない。誰かを信頼することに怖さを感じていたり、自分に自信が持てなくなってしまった方も多い。<ひだまり>は、人は人によって癒されるんだなと実感する場所でもある。

Q  ひだまりでは、どのような支援を おこなっているのでしょうか?

心に悩みを抱えたり、ひきこもりになってしまう方は、非常に優しくて繊細で、まじめな方が多い。そういう方の中には、自分を責めてしまったり、自分自身を追い詰めて、苦しめてしまう方もいます。ひだまりでは、臨床心理士や看護師が関わり、「認知行動療法」という精神療法で、苦しい考え方を柔軟に変えていけるようにトレーニングしている。

Q  最後に、リスナーの方へ メッセージをお願いします。

絡まった心の糸を、ご本人とご家族のペースでゆっくりとほどくお手伝いができればと思っている。ひだまりでは、毎週月・水・金曜に「居場所」を実施している。家族向けのものとしては、10月27日(金) の午前中に家族会がある。こころの辛さを何とかしたいなと思っている方、相談にだけでもお気軽にお越しください。

〜詳しい情報が掲載されたウェブサイトへ〜

http://www.cns-net.or.jp/

http://hidamari.cns-net.or.jp/