今日は、音楽を通した社会貢献活動をされている団体をご紹介します。NPO法人アークシップ、代表の長谷川篤司さんにお越しいただきました。

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Q  NPO法人アークシップ、どのような活動をされている団体でしょうか?

「音楽でたくさんのハッピーを創ろう」を合言葉に、さまざまなジャンルの音楽イベントを、横浜の街中で開催している。大切にしているのは、【街に根差したイベント】にすること。音楽ジャンルを超えて、世代を超えて、国籍を超えて、障害の有無も関係なく、誰でも気軽に楽しめて、その場に居合わせた人たちの笑顔を創りたい。そんな理念で活動しています。

Q  街に根ざしたイベント開催、、、具体的な活動内容は?

大きく分けて「自主イベント」と「協働イベント」の2種類のイベントを開催している。「自主イベント」は、アークシップのボランティアメンバーが主体となり 資金集めから当日の企画・運営まで全てを行っている。「協働イベント」は、【音楽を通じて◎◎をしたい】とお考えの行政や民間企業から委託や共催するかたちで行うイベント。 「商店街活性」「オレンジリボンを多くの方に知ってもらいたい」など、課題がありそれを音楽で解決するイベント、街を盛りあげるイベントなど、街の方々とご一緒する企画もあります。

Q  発足のキッカケは?

元々プロミュージシャンになりたくて活動していましたが、全く売れず・・・ でも、売れないからとバンドをやめてしまうのは違うと思い、演奏をずっと続ける人が増えたら良いなと思ったのがきっかけ。また、有料のコンサートを観に行く方というのは、

意外と少ない事を知り、 生演奏の楽しさ、素晴らしさを多くの方に知ってもらいたいと思い、街中でステージを創り多くの方に楽しんでもらえたらと15年前に立ち上げた。

Q  今年で発足から15年...。これまで、どのような繋がりが生まれてきた?

ミュージシャンやお客さまと音楽関係者のつながりはもちろん多くなったが、それ以外に 横浜を盛りあげたいと考える街の方々や横浜市役所の職員、地元メディアの方と

多くつながった。また、音楽とは直接関係の無い若者の貧困や海外とのフェアトレードを進める想いを持った方などと知り合えた。

Q  10月には自主イベントを開催予定なんですよね?詳しく教えてください

2009年から開催し、今年で9回目となる「ホッチポッチミュージックフェスティバル」という無料フェスを開催する。

Q  ホッチポッチミュージックフェスティバル、どういったフェスですか?

「ホッチポッチ」とは、「ごちゃまぜ」という意味。私たちの社会を暗に分断している境界線をやあらゆる垣根を取り払い、バリアを飛び越えて「ごちゃまぜにつながる」ことで新しい価値を創り出す。その場にいる全ての人が音楽を通してハッピーな時間を過ごしてもらえるように、という願いを掲げたオールジャンルの音楽祭。

Q  どんなフェスにしていきたいですか?

音楽祭ではあるけれども「音楽以外のことを知る機会を創る」ことにも力を入れています。例えば昨年は、ダウン症の啓蒙活動をしている団体に加わってもらって簡易な打楽器作成ワークショップ、そして出来上がった楽器を持ってみんなでリズムで演奏に参加してもらいました。ワークショップ参加者は、ただ楽器作りをしていたのに、いつのまにかダウン症のことを知る機会になっている......。 今年は、そんな部分をより追求し、「貧困」や「障害」など、一見音楽と関係がなさそうな団体ともコラボレーションする企画も進行中です。

Q  最後にイベントの呼びかけをお願い致します

横浜で「音楽でごちゃまぜにつながる1日」を目指した音楽祭です。素晴らしい演奏を聴けるのはもちろん、様々なワークショップやお客さんが参加出来るプログラムも 多数用意しています。開催当日、小さなお子さんもおじいちゃん・おばあちゃんも、日本人も外国人も、障害のある人も、車イスの人も、音楽でつながりハッピーな時間を過ごせるように頑張ります!!

「ホッチポッチミュージックフェスティバル」

横浜の日本大通りをはじめとした6箇所で10月15日に開催されます。そして、イベント開催にあたってクラウドファンディングも実施されています。詳しい情報は、番組ウェブサイトにリンクを掲載しますので、チェックをお願いします。

NPO法人アークシップ

http://www.arcship.jp/nihon-street/

https://readyfor.jp/projects/hotchpotchtsunagarou