今週は、NPO法人 若者メンタルサポート協会、 理事長の、岡田沙織さんをスタジオにお迎えしました!

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Q  まずは、若者メンタルサポート協会、どんな活動をされているのか、ご紹介いただけますか?

若者(主に10代)の24時間LINE相談をメイン活動として 居場所のない若者たちのサポートと居場所作りをしている。また、発達障害の啓蒙活動もしており、毎月の勉強会や 来年度は就労支援や雇用コンサルも行っている。

Q  子どもたちは夏休みのシーズンに入りましたが、この時期、子どもからのSOSが とても多くなるそうですね?

夏休みが明けて学校が始まる9月1日の自殺率の高さに関しては社会的にも少しずつ浸透してますが、問題は学校だけではなく 家に居場所がない子も同じくらい存在している。そういった子にとって、夏休みは生き地獄です。毎日居場所を求めて彷徨う子もおり、援助交際なども増える時期。同時に自傷行為なども増える時期になります。

Q  私たち大人は、そのサインに気付きづらいかもしれません。 どのような点に 気をつければいいのでしょうか?

学校に居場所がない子の場合はご家族がお子さんの変化に気づくことが何より大切ですが 家に居場所がない子の場合は、そもそもご家庭内で様々な問題を抱えているので 周りの大人たちが気づくことが大切です。そういった子たちは、虐待だけではなく、両親が仲が悪かったり 「いい学校に!いい会社に!勉強しなさい!」と厳しく育てられてる子たちも同様。

Q  具体的に、どういったサインがわかりやすいでしょうか?

友達と外出できている場合はまだいいですが、例えばいつも日中ひとりでフラフラしていたり 目的がなく外出しているような子がいた場合は、一番わかりやすいサインかも。

Q  身近に困っている子どもがいたら、どうすれば?

虐待はもちろん貧困や 様々な環境で居場所がなく悩んでいる子たちに接する際に大切なことは くれぐれも「かわいそうな子」と思わないで接して欲しいということ。 そういった子が身近にいて声をかけたり相談に乗る場合は、"かわいそうな子"を 助けようという意識ではなく、困ってることがあったらチカラになりたいという気持ちを伝えることが一番大切。その子が「この人は大丈夫」と心を開いてくれるまで根気よく寄り添うことが何より大切だと 私は思っています。

Q  今悩んでいる子どもたちへ、メッセージをお願いできますか?

子供達には、どこにも居場所がないことに対して「自分が悪い子だから」と自分を責めないで欲しい。今のその環境は決してあなたのせいではないよ、ということを伝えたい。 そして、いつでも気軽にLINEしてね!

Q  いっぽう、大人のみなさんへも、メッセージをいただけますか?

また、大人に対しては、そういう子がいた場合に「かわいそうな子」という目線でなく同じ目線で接して欲しい。協会としては、そういった子たちの居場所作りや食事提供などをしている。寄付や協賛はもちろん、勉強を教えられる!という方や、物理的に場所を提供して頂ける方など、ご支援頂ける方や企業様を常に募集しておりますので ご連絡いただけたら幸いです。

NPO法人 若者メンタルサポート協会、より詳しくはウェブサイトをご覧ください。